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バー直撃シュートの横浜FCカズ「大介のために戦い、勝ったことが本当に良かった」

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[10.19 J2第37節 横浜FC 3-0 栃木 ニッパ球]

 今シーズン初ゴールには、わずか数センチ及ばなかった。横浜FCのFW三浦知良は19日の栃木SC戦の後半43分からピッチに立つと、アディショナルタイムにはCKからヘディングシュートを放った。相手のマークを外しての渾身の一撃は、クロスバーを叩き、惜しくも得点にはならなかった。

 CKの直前、カズはCKのキッカーを務めるMF松下年宏に近寄り、何かを話しかけていた。このとき、カズは「4点目を狙いにいくよりも、ショートコーナーで時間を使った方が良いのではないか」と提案していたという。しかし、松下年に「蹴りたい」と言われ、ゴール正面に戻っていた。そこから、あわやゴールという一撃を放ったが決めきれず。「惜しかったね。ゴール裏の歓声がすごかったから、みんな期待してくれているんだなと思いました」と、悔しがった。

 今シーズン初ゴールを挙げることはできなかったが、チームは3-0で快勝。カズは17日に亡くなった奥大介氏に勝利を届られたことを喜ぶ。「代表でも00年に一緒だったし、遠征先でも食事に行った。07年にはチーム(横浜FC)に来て一緒に戦った。いつも穏やかで、良いやつだった。みんな大介のために戦い、勝ったことが本当に良かった」。

 シーズンは残り5試合となった。「出場が少ないからコンディションの維持が大変」と言うカズだが、「1試合でも、1分でも多く出たい。先発で出られるように、また明日から努力します」と、今季初の先発出場への強い意欲を口にした。

(取材・文 河合拓)
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