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アウェー3連敗の栃木DF荒堀「良い試合ではなかった」

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[10.19 J2第37節 横浜FC 3-0 栃木 ニッパ球]

 試合後の記者会見で、栃木SC阪倉裕二監督は、辛辣な言葉を並べた。「この試合結果、内容で、語れることはほとんどない」。「今日の試合というのは、評価するような対象の試合ではないと思います。それくらい酷いゲームだった」。「やるべきことをやっていない。心の奥底の部分の問題があるのではないかと思います」。

 試合前、同じ勝ち点45で並んでいた両チームだったが、この試合の出来は対照的だった。栃木は連動性のある動きはほとんど見られず、FW廣瀬浩二やDF荒堀謙次が単発でチャンスをつくるのみ。

「自分たちのミスが多かったし、起点になるところで起点になれなかった。自分たちのやりたい高いエリアでボールを奪ってカウンターを仕掛けるということを、相手にやられてしまった」と、廣瀬は唇を噛む。さらに、「前が行っても、後ろが押し上げられていないし、後ろが押し上げたら前がセカンドボールを拾えない。負のスパイラルに陥った」と、続けた。

 前半アディショナルタイム、それまでシュートがなかった栃木でチャンスをつくったのが荒堀だった。「古巣との対戦意識はあったし、良い所を見せたかった」という荒堀は、浮き球のパスをFW西川優大に通して、GKと1対1になるチャンスを演出したが、決めきれず。後半37分には、自ら強烈なミドルシュートを放ったが、ここもGK南雄太に阻まれた。

「ゴール前まで侵入することはできていたけど、決めきれなかった。全部相手より一つずつ遅れていた。出足がずっと遅れていたというか、下回っていた。良い試合ではなかったし、やられているところを、もう一度改善するしかない」と、荒堀も敗戦を重く受け止めて、「1試合1試合やるしかない。1日1日の練習からしっかりプロとして、サポーターのためにやっていくしかない」と、吐き出した。残り5試合、同じような試合を繰り返すわけにはいかない。
(取材・文 河合拓)
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