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[国体少年男子]取り組んできた成果示す延長2発!新潟県が初の準決勝進出!

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[10.19 国体少年男子準々決勝 新潟県 3-1(延長)宮城県 雲仙市国見総合運動公園多目的芝生広場]

 第69回国民体育大会「長崎がんばらんば国体2014」サッカー競技少年男子は19日、準々決勝を行い、00年以来となる4強入りを狙う宮城県と初の準決勝進出を懸けた新潟県が激突。1-1で延長戦にもつれ込んだ試合は新潟が3-1で勝ち、初の4強進出を果たした。

「強いチームと真っ向勝負できるような、前に出て攻撃も自分たちのサッカーが出せるように。強い県と当たってもネガティブにならずに戦えるようなサッカーを本国体でやりたいと思って考えてきました」。延長戦の熱戦を制した新潟の藤田敬三監督(新潟東高)は全国トップレベル相手に自分たちのサッカーで真っ向勝負できるチームを目指してきたという。この日はなかなか発揮することはできなかったが、それでも延長戦では取り組んできた成果を示す2発。「(前後半は)勝負のところだけがフォーカスされたサッカーになってしまった。(延長戦突入前には)『いい舞台でできるんだから、やってきたことをしっかり出してやろうよ』と。勝ち負けというよりも、やってきたことが出るかどうかがポイントでした。結果的に勝ったので良かったと思います」。指揮官は最後に積み重ねてきた「新潟サッカー」を展開して勝ち星も掴んだ選手たちに目を細めていた。

 立ち上がりは右オープンスペースへ飛び出したMF楜澤健太(帝京長岡高1年)が右足シュートを放つなど新潟が主導権を掴みかけるが、宮城もFW櫻井敬正(仙台育英高校2年)を起点にタイミング良く右サイドを駆け上がってくるSB平澤健介(仙台ユース)を活用したサイド攻撃で反撃。チャンスを作り返す。ただ先制したのは新潟だった。30分、右サイドからMF榎並洸(新潟明訓高1年)が中央へグラウンダーのパスを入れると、MF堀航輝(新潟U-18、1年)のスルーした背後にいたMF{関口正大主将(新潟明訓高1年)がPAへスルーパス。これで抜け出したMF宮崎幾笑(新潟U-18、2年)が左足で先制ゴールを流し込んだ。流れるようなパスワークから奪った先制点。宮崎は「1タッチ、2タッチで崩しながら空いたスペースを使って、1タッチでいいコントロールできて最後シュートできた。形的にも良かったし、最後決められて良かったです」と会心のゴールを喜んだ。

 ただ、ここから活気づいたのは失点した宮城の方。前半アディショナルタイムの36分、左クロスのこぼれに反応したMF齋藤耀之介(仙台ユース、1年)が右足ボレーシュートを打ちこむ。さらに後半3分にはMF大竹海斗(仙台育英高1年)が小回りの利いたドリブルからPAでの連続切り返しでDFをかわしてラストパス。これを櫻井がダイレクトで合わせたがシュートはゴール左へ外れた。宮城は6分にも櫻井が大竹海とのワンツーから左足シュート。9分にも左サイドから切れ込んだMF舘田晃太(仙台ユース、1年)が右足ミドルを打ち込む。そして11分、宮城は櫻井が右サイドへ展開すると、縦に深く切れ込んだ右SB平澤のラストパスを齋藤がスライディングシュートで押し込んで同点に追いついた。

 劣勢を挽回した宮城の高い集中力と好機に畳みかけるパワーで掴んだ同点弾。ここからは互いにチャンスを作り合う打ち合いとなった。新潟は19分に相手SBの背後を取った関口のスルーパスから堀が左足シュート。宮城は左SB熊谷奎哉(仙台ユース、1年)が攻撃参加する回数を増やしてワンツーなどからクロスを放り込む。新潟は終了間際に関口が右クロスから決定機を迎えたが、シュートはGK中川絢太(仙台育英高1年)がストップ。とても良く声を出し、ルーズボールへの反応の良さを見せていたCB樫崎桂太主将やCB上田健斗(ともに仙台ユース)中心に守る宮城守備陣から2点目を奪うことができない。宮城も相手GK杉本陸(新潟明訓高1年)やCB阿部晃大(新潟明訓高2年)、CB長谷川巧(新潟ユース、1年)の好守にあうなど勝ち越し点が奪えず。好勝負は1-1のまま延長戦にもつれ込んだ。

 延長戦でもビッグチャンスをつくった新潟はその前半8分に待望の勝ち越し点を奪う。サイド攻撃で相手ディフェンスラインの幅を広げると、左サイドでSB小川朋広(新潟西高1年)からパスを受けた関口がわずかに空いていたDF間をドリブルで破ってそのまま右足シュート。これが勝ち越し点となった。新潟はさらに延長後半3分にも、右サイドでルーズボールを収めた右SB小林将真(新潟明訓高1年)がPAへ切れ込んで左後方へ折り返す。これを「2-1で勝っていて次、3点目取れたら大きいなと思っていた。右SBの(小林)将真が頑張ってくれて、突破したときにゴール前に入って行こうかなと思ったんですけど、相手がいっぱいいたのでちょっと下がって打とうと思いました。1タッチのシュートは得意です」と右足ダイレクトでゴール左隅へ流し込んで3点目を挙げた。

 新潟の藤田監督は言う。「ミドルサードのところからアタッキングサードのところでサイドでボールを収めながらコンビでやっていくというのがイメージだった。ゴールが入る時というのは、やってきていることが出た時に入ると思うんですよ。事故とか突拍子的なもので入るのではなくて、やってきているものをやった時にゴールに結びついているので、それが延長に出たからゴールが入ったかなと思います」。延長戦の2ゴールによって初の4強入りを果たした新潟イレブンは日本一を目標に掲げる。宮崎は「ここまで来たらというか、最初から優勝しか見ていない。今まで練習してきた自分たちのサッカーをぶれずに最後まで運動量も出して、点を取って勝ちたい」。そして堀は「ベスト4行ったからには優勝したい。ゴールに絡んで自分が決めて勝つくらいの気持ちで頑張りたいです」。準決勝の対戦相手は4度の優勝経験を持つ神奈川県。強豪相手に自分たちのサッカーを真っ向からぶつけて、白星も手に入れる。

[写真]延長前半8分、新潟県は関口が勝ち越しゴール

(取材・文 吉田太郎)
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