F東京が千真&武藤のアベックゴールで広島を下し、3試合ぶり白星
[10.22 J1第29節 F東京 2-1 広島 味スタ]
J1は22日、第29節を各地で行い、6位のFC東京と7位のサンフレッチェ広島が味の素スタジアムで対戦した。1-1で迎えた後半29分、FW武藤嘉紀がシーズン12点目となるゴールを決めたF東京が、2-1で勝利。広島に勝ち点3差を付けて6位をキープしている。
前節、大宮に敗れて2連敗中のF東京は、FWエドゥーが先発に復帰。MF河野広貴を9試合ぶりのベンチスタートにして3トップで試合に臨んだ。前節、名古屋に4-0と快勝している広島は、MF山岸智をベンチに置き、MF清水航平を右WBで先発させている。
最初のチャンスは前半5分、F東京FW武藤嘉紀が相手DFとの間に上手く体を入れて左サイドでボールを持ち、ゴール前にクロスを入れる。これは味方に通らなかったが、こぼれ球を拾ったMF米本拓司の折り返しがGK林卓人にパンチングされたところを、最後はFW渡邉千真が左足でシュートする。ボールはゴールに向かったがDF水本裕貴にゴールライン上でクリアーされた。
さらにF東京は7分、武藤がPA内にドリブルを仕掛ける。DF3人に体を寄せられてシュートを打ち切れなかったが、流れたボールをエドゥーが左サイドから折り返す。しかし、これは渡邉に合わず、ゴール右に逸れて得点はできなかった。広島も13分にMF青山敏弘がミドルシュートでゴールを狙うが、GK権田修一に防がれる。同19分にも、清水のシュートがDFに当たって浮いたボールをFW佐藤寿人が合わせたが、シュートは右に外れて行った。
互いにチャンスをつくった中で、先にゴールを決めたのはホームのF東京だった。前半26分、左サイドから米本が折り返したボールを渡邉がヘッドでゴールに決めて、1点をリードする。広島も31分にはDF塩谷司がPA内で倒されてPKを得る。これを佐藤が蹴ったが、GK権田に防がれて得点できなかった。
最大のピンチを凌いだF東京は前半39分、右サイドでFKを得ると、太田のクロスにエドゥーが合わせる。これをGK林が弾いたところを渡邉が詰めてシュートしたが、DFにブロックされて得点できない。前半アディショナルタイムにもF東京は、武藤がシュートを放ったが、DFにブロックされて右に切れて行き、1点リードで前半を折り返した。
後半の立ち上がり、両チームともに底辺のつなぎからピンチを招く。F東京がクリアーボールを清水に拾われてシュートを打たれると、後半5分には広島もGK林のキックがプレスをかけた武藤に当たり、あわやゴールとなる。同10分には広島が同点に追い付く。左CKに対して、F東京はGK権田とエドゥーが競り合う形となる。このこぼれ球に素早く反応した佐藤がゴールを決めて、試合を振り出しに戻した。
追いついた広島がボール保持率を高め、F東京は左WG武藤のスピードを生かした速攻からゴールを狙う時間が続く。後半18分に広島は清水を下げて、MF山岸智をピッチに送り出した。同20分には広島が、その山岸のクロスからチャンスをつくる。佐藤がニアに飛び込んだが、ボールに触れず。流れたボールを石原がボレーで叩いたが、GK権田のセーブに阻まれた。
F東京は後半22分にエドゥーを下げて、MF三田啓貴をピッチに送り出し、4-4-2に布陣を変更した。後半26分に広島は、決定機をつくり出す。左サイドでボールを持った青山から最終ラインの裏に走り込んだ石原にパスが出る。石原はGK権田と1対1の状況だったが、シュートを右に外してしまう。この直後、広島は佐藤を下げて、長身FW皆川佑介をCFに配置した。
後半29分、F東京は羽生を下げて、MF河野広貴をピッチに送り出し、中盤の形をダイヤモンドに変形した。その直後のプレー。F東京は、左サイドから太田がFKを蹴ると、ゴール前に飛び込んだ武藤が合わせる。これがDFに当たってゴールに決まり、武藤の今シーズン12ゴール目でF東京が再び勝ち越した。
再び1点を追う広島は、後半34分に攻撃参加した塩谷が右サイドで巧みなトラップからDFを抜き、左足でミドルシュートを放つ。ボールはGK権田の手を越えたが、クロスバーに嫌われた。F東京も直後に渡邉がカットインから左足でゴールを狙うが、GK林のセーブに阻まれた。終盤、ボールを保持した広島の攻撃を凌ぎ切ったF東京が、3試合ぶりの勝利をあげている。
(取材・文 河合拓)
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[J1]第29節 スコア速報
J1は22日、第29節を各地で行い、6位のFC東京と7位のサンフレッチェ広島が味の素スタジアムで対戦した。1-1で迎えた後半29分、FW武藤嘉紀がシーズン12点目となるゴールを決めたF東京が、2-1で勝利。広島に勝ち点3差を付けて6位をキープしている。
前節、大宮に敗れて2連敗中のF東京は、FWエドゥーが先発に復帰。MF河野広貴を9試合ぶりのベンチスタートにして3トップで試合に臨んだ。前節、名古屋に4-0と快勝している広島は、MF山岸智をベンチに置き、MF清水航平を右WBで先発させている。
最初のチャンスは前半5分、F東京FW武藤嘉紀が相手DFとの間に上手く体を入れて左サイドでボールを持ち、ゴール前にクロスを入れる。これは味方に通らなかったが、こぼれ球を拾ったMF米本拓司の折り返しがGK林卓人にパンチングされたところを、最後はFW渡邉千真が左足でシュートする。ボールはゴールに向かったがDF水本裕貴にゴールライン上でクリアーされた。
さらにF東京は7分、武藤がPA内にドリブルを仕掛ける。DF3人に体を寄せられてシュートを打ち切れなかったが、流れたボールをエドゥーが左サイドから折り返す。しかし、これは渡邉に合わず、ゴール右に逸れて得点はできなかった。広島も13分にMF青山敏弘がミドルシュートでゴールを狙うが、GK権田修一に防がれる。同19分にも、清水のシュートがDFに当たって浮いたボールをFW佐藤寿人が合わせたが、シュートは右に外れて行った。
互いにチャンスをつくった中で、先にゴールを決めたのはホームのF東京だった。前半26分、左サイドから米本が折り返したボールを渡邉がヘッドでゴールに決めて、1点をリードする。広島も31分にはDF塩谷司がPA内で倒されてPKを得る。これを佐藤が蹴ったが、GK権田に防がれて得点できなかった。
最大のピンチを凌いだF東京は前半39分、右サイドでFKを得ると、太田のクロスにエドゥーが合わせる。これをGK林が弾いたところを渡邉が詰めてシュートしたが、DFにブロックされて得点できない。前半アディショナルタイムにもF東京は、武藤がシュートを放ったが、DFにブロックされて右に切れて行き、1点リードで前半を折り返した。
後半の立ち上がり、両チームともに底辺のつなぎからピンチを招く。F東京がクリアーボールを清水に拾われてシュートを打たれると、後半5分には広島もGK林のキックがプレスをかけた武藤に当たり、あわやゴールとなる。同10分には広島が同点に追い付く。左CKに対して、F東京はGK権田とエドゥーが競り合う形となる。このこぼれ球に素早く反応した佐藤がゴールを決めて、試合を振り出しに戻した。
追いついた広島がボール保持率を高め、F東京は左WG武藤のスピードを生かした速攻からゴールを狙う時間が続く。後半18分に広島は清水を下げて、MF山岸智をピッチに送り出した。同20分には広島が、その山岸のクロスからチャンスをつくる。佐藤がニアに飛び込んだが、ボールに触れず。流れたボールを石原がボレーで叩いたが、GK権田のセーブに阻まれた。
F東京は後半22分にエドゥーを下げて、MF三田啓貴をピッチに送り出し、4-4-2に布陣を変更した。後半26分に広島は、決定機をつくり出す。左サイドでボールを持った青山から最終ラインの裏に走り込んだ石原にパスが出る。石原はGK権田と1対1の状況だったが、シュートを右に外してしまう。この直後、広島は佐藤を下げて、長身FW皆川佑介をCFに配置した。
後半29分、F東京は羽生を下げて、MF河野広貴をピッチに送り出し、中盤の形をダイヤモンドに変形した。その直後のプレー。F東京は、左サイドから太田がFKを蹴ると、ゴール前に飛び込んだ武藤が合わせる。これがDFに当たってゴールに決まり、武藤の今シーズン12ゴール目でF東京が再び勝ち越した。
再び1点を追う広島は、後半34分に攻撃参加した塩谷が右サイドで巧みなトラップからDFを抜き、左足でミドルシュートを放つ。ボールはGK権田の手を越えたが、クロスバーに嫌われた。F東京も直後に渡邉がカットインから左足でゴールを狙うが、GK林のセーブに阻まれた。終盤、ボールを保持した広島の攻撃を凌ぎ切ったF東京が、3試合ぶりの勝利をあげている。
(取材・文 河合拓)
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