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C大阪は横浜FMとスコアレスドローで降格圏に留まる

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[10.26 J1第30節 横浜FM 0-0 C大阪 日産ス]

 J1は26日、第30節を各地で行い、日産スタジアムでは横浜F・マリノスセレッソ大阪が対戦した。試合前に大宮が敗れており、勝てば降格圏脱出も狙えたC大阪だが、アディショナルタイムにサイドバックを交代するなど、消極的な戦いで0-0のスコアレスドロー。C大阪は降格圏内の17位のままとなっている。

 横浜FMは前節の大宮戦(3-2)から1人を変更。MF富澤清太郎に代わり、MF齋藤学が先発出場し、MF佐藤優平がボランチに入った。対するC大阪は前節で累積警告のたまったDF染谷悠太が出場停止。最終ラインにDF藤本康太が入り、MF楠神順平、FW永井龍に代わり、MFキム・ソンジュン、FWカカウが先発した。ウルグアイ代表FWフォルランはベンチ入りメンバーからも外れている。

 前半10分を過ぎたあたりから、横浜FMがボールを支配するものの高い位置までボールを運べない。逆に低い位置でC大阪にボールを奪われ、ショートカウンターを受ける展開となってしまう。前半21分、23分とMF中村俊輔が立て続けにミドルシュートを放ったが、枠を捉えることはできなかった。

 C大阪も前半31分、右サイドをMF南野拓実が突破。ゴール前に低くて速いボールを入れたが、カカウの目前でDFにクリアーされる。対する横浜FMは34分、ゴール前で細かくボールをつなぎ、DF下平匠の折り返しを受けた中村がシュートを放つが、体勢を崩してフカしてしまう。結局、0-0のまま前半を折り返した。

 後半に入り、横浜FMはFW伊藤翔を下げて、FW藤田祥史を起用する。後半3分、先にチャンスを迎えたのはC大阪だった。南野のCKからDF山下達也がヘッドで合わせたが、ボールは右ポストを叩き、ゴールを割ることができない。同6分にもC大阪はDF丸橋祐介がミドルシュートでゴールを狙ったが、枠を捉えられなかった。

 横浜FMは後半9分に左サイドでボールを持った齋藤のドリブルでファウルを誘発し、FKを得る。その流れからMF藤本淳吾がゴールを狙ったが、枠を捉えられない。C大阪は19分、MF長谷川アーリアジャスール、南野とボールをつなぎ、右サイドのカカウにパス。ゴール前に長谷川が走り込んでいたが、カカウはシュートを選択して大きく枠を外してしまう。

 後半23分には横浜FMが決定機をつくる。ドリブルで守備を崩した齋藤のクロスに藤本が飛び込んだが、GKキム・ジンヒョンにセーブされる。さらにこぼれ球に佐藤が詰めたが、シュートは左サイドネットに逸れて行った。同29分に横浜FMは藤本を下げて、FW端戸仁をピッチに送り出した。

 C大阪は後半31分、カカウをベンチに下げて、FW永井龍を起用する。交代を命じられたカカウは納得ができずに、不満を露わにした。さらに37分にもMFキム・ソンジュンを下げて、MF楠神順平を投入した。後半43分には中村の縦パスを受けた齋藤が反転してシュートを狙ったが、GKキム・ジンヒョンの正面を突いた。直後にはC大阪も楠神がPA内でドリブル突破。シュートを放ったが、左に外れている。

 アディショナルタイムには押し込んだ横浜FMの中村が左足でゴールを狙ったが、これも枠を捉えられず。降格圏のC大阪だが、引き分けで良しとしたのか、試合終了間際には酒本を下げて、DF新井場徹を起用する。試合は0-0のスコアレスドローに終わり、勝ち点1を分け合った。
(取材・文 河合拓)
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