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[MOM1178]玉野光南FW中井レアーズ(3年)_チーム乗せた精力的な動きと冷静2発

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.1 全国高校選手権岡山県予選準々決勝 玉野光南高 5-0 倉敷古城池高 美作ラグビー・サッカー場]

 小柄な背番号9が前線で躍動した。玉野光南高を重圧から解き放つ開始3分の先制ゴールと、乙倉健二監督が「あれで前半のうちに2-0になって、楽になった」と語った28分の2点目。前半の2得点で勝利の立役者となったFW中井レアーズ(3年)は「相手の背後を突く動きが得意なので、自分の良さを活かしてゴールに迫っていこうと思っていた。良い形で点が取れました」と笑顔を浮かべた。

 相手の厳しいマークに苦しむ時間帯もあったが、「自分からパスを呼び込もうと思って、精力的に動いた」と振り返るスペースへのランが2得点に結実。精力的な動きとは対照的にフィニッシュの瞬間は冷静で、1点目はヘッド、2点目は右足で、いずれも前に出ていたGKの位置をよく見た上で、頭上を破るループシュートで決めた。

 得点力だけでなく、身体能力の高さを生かした突破力や、周囲を使うプレーにも優れるマルチアタッカー。昨年もレギュラーとして9年ぶりの優勝に貢献し、1回戦では決勝点を決めるなど全国でも結果を残して、3回戦進出に貢献した。「あの舞台を経験しているので、絶対に戻って、また大観衆の下でプレーしたい」と意気込む。最終学年を迎え、「自分が経験してきたことを後輩に教えていきたい」とチームの牽引役も担っている。

「今度は優勝したいと思っている」という選手権の全国舞台まで、あと二つ。「一つひとつ、目の前の試合に集中したい。明日(2日)も絶対に勝って決勝に行って、決勝でも、もう一度勝ちたい」と決意を新たにしていた。


(取材・文 石倉利英)
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