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[MOM1180]徳島北MF滝川皓也(3年)_好調MFが決勝導く3戦連発

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.1 全国高校選手権徳島県予選準決勝 徳島科学技術高 0-4 徳島北高 徳島市球技場]

 選手権予選に入ってから、3戦連発と勢いに乗るMF滝川皓也(3年)が徳島北高史上初となる決勝進出を手繰り寄せる貴重な得点を奪った。

 「試合前から自分が点を獲って勝つと皆に言っていた」という試合前の意気込み通り、右サイドからチャンスを作ると、前半17分にはMF重本玄太からの左クロスをゴール前で合わせ、フワリと浮いたボールが相手GKの頭上を抜けた。重本とは入学直後から揃ってAチームでプレーし、繰り返し練習して絶妙なホットラインを築いてきた関係。「普段はあそこでヘディングする事が多く、足で合わせるのは珍しいパターン。反対サイドからのボールを押し込むのは得意だけど、味方が良いボールを送ってくれるだけなので僕は合わせるだけで楽です」と微笑んだ。
 
 試合終了間際の後半39に得点したのも左サイドを抜けたFW坊野傑からのボールを右から中に飛び込んで合わせたゴールも自分の型。「ついているだけ」と謙遜するが、準々決勝でも決勝点を奪うなど3試合で4得点と自らの型からゴールを量産している。

 好調の要因は過去2年の悔しさをバネにしてきた事が大きい。「1、2年の時はゴール前に飛び込んでも、ボールが来たら焦ってしまい、自分が外して負ける事が多かった。それでも、(佐藤城介)監督に我慢強く使い続けてもらったり、身体の向きでゴールに向かう方法など細かい動きを教えてもらった。だから、今大会は落ち着いている自分がいる気がするし、得点で成長を実感している」と話す。

 もう一つの要因は今年から昇格したプリンスリーグ四国での経験。「これまでプリンスを経験せずにどうやって、徳島で優勝しようとしてたんやろって思った」と振り返った、楽に勝てる試合も多かった県リーグとは違い、格上が揃う県外勢との対戦は滝川だけでなく、チームにとって成長の糧となった。また、結果は7位に終わったが、緊張感のある試合に向けて、1週間単位でコンディションを整える習慣も選手権と同様なのも大きいという。

 「うちの特長はサイドからの攻撃」と佐藤監督が話すように滝川の存在は今のチームに切っても離せない存在。得点はもちろん、サイドからの仕掛けで周囲を活かす事も出来る。徳島市立との決勝でもサイドから歓喜を呼び起こすはずだ。

(取材・文 森田将義)
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