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[MOM1186]市立浦和DF小林俊哉(3年)_勝負強い主将の思いの詰まった決勝弾

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.2 全国高校選手権埼玉県予選準々決勝 市立浦和1-0成徳深谷 駒場]

 執念で押し込んだゴールだった。市立浦和高は後半27分、CKの流れからゴール前の混戦にいたDF小林俊哉(3年)の足もとにボールがこぼれる。「入れっ、入れっ、入れっ」。小林の思いのこもったボールはゴールラインを越えて、勝ち上がりを決める決勝点になった。

 勝負強さは昨年度の大会でも見せていた。同じ準々決勝の舞台、延長戦までもつれ込んだ西武台高との死闘に決着をつけたのは、CKに合わせた小林のヘディング弾だった。「たまたま自分のところにボールが来ただけ」と謙遜するが、池田一義監督も「そういう意味では勝負強いかもしれませんね」と一目を置いた。

 1年生の時から試合出場を続ける小林は、最終学年となった今年度、主将として1年間チームを引っ張ることになった。主将には適任者を用紙に書いて任命する方法で選抜されたが、自らも用紙には自分の名前を書き込んでいた。プレッシャーをかけて、自らの成長を図った。

 それだけに今年1年、思うような結果が残せなかったことで、自責の念に駆られることが多い。「自分が一番しっかりしないといけない、自分が強くないと、もっとやらないと思ってます」。ただこれまでに後悔があるわけではない。主将は「この大会がメインだと思って今までやってきました。去年みんなで頑張って全国に行けたので、自分の代でも全国に行きたい」と力強く語った。

(取材・文 児玉幸洋)
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