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ベンチ外の選手のためにも…G大阪MF今野「力を一つにして、明日は戦いたい」

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 全員の力で決勝まで勝ち上がってきた。だからこそ、勝たなければいけない。ガンバ大阪のMF今野泰幸は、ナビスコ杯決勝を翌日に控えた7日の前日練習後、タイトルへの強い意欲をのぞかせた。

 普段のリーグ戦では、選手たちは試合前日に移動して、試合を行う。しかし、ナビスコ杯決勝は、試合2日前に移動。前日に会場の埼玉スタジアムで前日練習を行い、決勝を迎える。前日練習を終えた今野は「(試合まで)ちょっと時間があって、『決勝なんだな』という気はしますね。緊張感も高まっていますし、良い試合をしたいと思います」と、心境を語っている。

 前日、宿舎で広島の分析をしたことを明かした今野は、「あらためて独特なチームだと感じました」と言い、「何をしてくるかわからない。セットプレーも変わったことをしてくるし、集中しないといけないと感じています」と、警戒心を見せる。

 メンタル面については、「リラックスすることが大事」と今野は説く。「決勝だからと言ってあまり力が入って、『やらなくちゃ』『やらなくちゃ』というのが一番空回りすると思う。僕らは僕らのサッカーをやることだけに集中して、いつも通りのプレーができればと思います」。

 それでも、この決勝は負けられない。昨シーズン、J2で戦っていたG大阪は、今季グループリーグからナビスコ杯をスタートさせた。グループリーグ6試合、決勝トーナメント4試合で、実に合計33選手が試合出場、もしくはベンチ入りし、チームの決勝進出を支えた。しかし、今回の遠征で決戦の地に来ることができたのは18人だけだ。

「決勝でメンバーに入れなかった人、ベンチの人もいる。そういう人たちの力を一つにして、明日は戦いたいし、そういう人たちのためにも、っていう気持ちがあります」と、移籍加入後初となる3大タイトル獲得を切望した。

(取材・文 河合拓)
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