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[MOM1199]米子北FW定本佳樹(3年)_シュート、フリーラン、ポスト・・・幅広いプレーで勝利の立て役者に

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.8 全国高校選手権鳥取県予選決勝 米子北高 2-0 米子東高 とりぎんバードスタジアム]

 奮闘していた米子東守備陣の寄せが一瞬、遅れた隙を逃さなかった。米子北高FW定本佳樹(3年)はPAのライン付近でパスを受けると、「相手の股間を開けてファーサイドに蹴れば、GKは反応できないと思った」というイメージに沿って、タイミングをずらして左足シュート。股間ではなかったが、相手DFの横を抜けたボールは狙い通りにファーサイドを捉え、相手GKは見送ることしかできなかった。

 この2点目の前には、スルーパスに反応してサイドに抜け出し、1点目のきっかけを作った。立ち上がりからフリーランを繰り返してスペースを突き、ボールを受ければ巧みなポストワークで周囲を活かす。フィニッシュだけにとどまらない幅広いプレーで、勝利の立て役者となった。

 中学時代のポジションはトップ下。米子北で1年のときから出場機会をつかみ、1年時はサイドハーフ、2年時はボランチだったが、新チームのスタートと同時にFWにコンバートされた。城市徳之監督が「もともと中盤の選手なので、人を使うのはうまい」と評価する通り、少ないタッチで周囲を活かすポストプレーは、チームの攻撃に欠かせないもの。一方で城市監督は「周囲が見えるから、使ってしまう面がある。自分で行く、強引にやるところが足りない」と課題を挙げるが、「前線への飛び出しや、オフ・ザ・ボールの動きは格段に良くなっている」と、この1年の成長ぶりを評価する。

 本人も、現在のポジションに求められるものは十分に自覚している。「FWなので、ゴールを決めなければいけない。今日も1点だけ。(全国大会まで)時間があるので、チームでも個でも、もっと得点を取れるようにしていきたい」。自身3年連続となる全国の舞台でも、この日と同じように、周囲を活かした上で、自ら勝負を決める活躍を期す。

(取材・文 石倉利英)
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