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吉田が志願の居残り走「試合に出ていないので」

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 志願の居残り走だった。全体練習後、ナイター照明のない練習場がすっかり暗くなった中、日本代表DF吉田麻也(サウサンプトン)がフィジカルコーチとともに走り込んだ。

「試合に出ていないので、やらせてほしいと」。所属するサウサンプトンでは、負傷交代した9月20日のスウォンジー戦を最後に出場機会がない。4連勝で2位につける好調なチーム状況とは裏腹に、故障から復帰後もベンチを温める時期が続いている。

「コンディションはいいと思っている。チームはチームでチャンスが来るのを待ってやるだけです」と話す吉田は、不安視される試合勘について「金曜日(ホンジュラス戦)を見てましょう」と話すにとどめた。

 クラブでは出番に恵まれていないが、14日のホンジュラス戦(豊田ス)では先発出場が濃厚だ。この日の練習でもDF内田篤人、DF森重真人、DF酒井高徳と4バックを形成。ラインコントロールやポジショニングを確認する練習の合間には、吉田が積極的に声を出し、スチュアート・ゲリングコーチやチームメイトと話し合う姿も見られた。

 最終ラインで先発候補の顔触れはアギーレジャパン初招集となった内田を含め、ザックジャパン時代からの常連ということもあり、「心配はない。距離間も良かった」と練習から手応えを感じた様子。中盤のアンカーにはMF今野泰幸かMF長谷部誠が入る見通しだが、「2人とも経験ある選手なので、心配していない」。フォーメーションやポジションは違えど、ブラジルW杯組が中心となるメンバー構成に不安はなさそうだった。

(取材・文 西山紘平)

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