beacon

日本vsホンジュラス 試合後のアギーレ監督会見要旨

このエントリーをはてなブックマークに追加

[11.14 キリンチャレンジ杯 日本6-0ホンジュラス 豊田ス]

 日本代表は14日、キリンチャレンジ杯でホンジュラス代表と対戦し、6-0で大勝した。前半9分、ブラジルW杯以来の代表復帰となったMF遠藤保仁の左CKからDF吉田麻也が先制点を決めると、同41分にFW本田圭佑、同44分に遠藤が追加点。後半2分にFW乾貴士、同24分にはFW豊田陽平に代表初ゴールが生まれ、乾は後半29分にも2点目を決めてゴールラッシュを締めくくった。

以下、試合後のアギーレ監督会見要旨

ハビエル・アギーレ監督
「今日はあらゆる要素が入った試合だった。楽なゲームに見えたかもしれないが、そうではない。すべてのボールで戦い、良い守備、良い攻撃ができたからこそ、こういう形になった。個人のプレーもチームも良かった。オーストラリア戦も同じ方向性で戦えればと思う。すべての試合に6-0で勝てるわけではないが、このように責任感を持ってしっかりやれば、良いチームになっていくと思う」

―前日に得点力不足は心配していないと話していたが、今日の大量得点については? 遠藤の評価は?
「遠藤と長谷部がプレーすることで、中盤が自信を持ってプレーしていた。経験豊富で、仕事が分かっている。彼らと香川で非常にテンポ良く試合ができた。昨日も言ったが、これまでもチャンスはたくさんつくっていたので心配はしていなかった。今日は決定機を多くつくり、それを決めることができた」

―これまでの4試合で3ゴールだったが、今日は1試合で6ゴール。一番の要因は?
「ブラジルやウルグアイ相手に点を取るのは難しい。もちろんトライはしたし、決定機もつくったが、ポストに当たったり、GKにセーブされたりした。ベネズエラ戦では2点、ジャマイカ戦では1点取ったが、もっと決まっていてもおかしくなかった。今日の試合も同じようにプレーしていたが、より精度が高まっていた。直接見ていなかった豊田や乾がゴールを決めてくれたのは良かった」

―前半も後半も得点後に攻め込まれる時間があったが?
「このチームは相手陣内で仕掛けることもできるし、引いて待ってから攻撃を仕掛けることもできる。両方のオプションを与えているので、選手の判断に委ねている。失点したチームが押し上げてくるのは自然なことだが、同時に(本田)圭佑や武藤が攻撃を仕掛けるスペースが生まれる。そこからゴールが生まれた」

―試合前にどんなメッセージを選手に送ったか? 今日の試合では経験のある選手を起用したが?
「このチームの平均年齢は26歳だ。武藤が22歳、塩谷が25歳、昌子が21歳、松原も21歳、森岡が23歳、柴崎が22歳と、いずれも若い選手だ。今は日本でベストの23人を探しているところだが、年齢はそれほど気にしていない。どのチームでプレーしているかも関係ない。質が高く、日本代表でプレーする意欲のある選手を探している。今日のスタメンもベンチも、質が高い選手だから選んでいる。若いから、ベテランだからというのは関係ない。

 選手たちには、私が不在だったために、ここまで一回しか練習を見ることができなかったが、前回の敗戦を受けて言い訳はできないということを話した。ホームで、サポーターの前で試合をするのだから勝つ義務がある。すべてのゴールをラストゴールだと思ってほしいと」

―今日の大勝によってアジア杯のメンバー選考で悩むことになるか?
「相手を見下してはいけないが、今日の対戦相手はアメリカとメキシコに負けてここに来ている。今日の試合を見ると、楽な相手に感じられたかもしれないが、それほど楽ではなかった。それでも、勝って迷うほうが、負けて迷うよりも良いと思う。よりハッキリした部分もある」

―本田は良い状態のように見えるが?
「モチベーションが高いと感じている。海外でプレーしている日本人の中で、自分が最も重要だということを認識していると思う。(香川)真司ももちろん重要な選手だが、経験や年齢を考えると、彼は日本人選手の基準になっている。成熟する年齢でもある。ピッチ内でもピッチ外でも自分の役割を理解している。彼と仕事をして3か月になるが、目を見るだけで理解し合うことができる。FKが決まっていればさらに素晴らしかった」

―日本協会からの勝ってほしいというプレッシャーも感じていたのではないか? アジア杯に向けたベースは見えたか?
「代表監督にはどんな状況でもプレッシャーはある。(技術委員長の)霜田さんとはいつもコミュニケーションを取っているが、彼からプレッシャーを感じることはない。勝っても負けても、彼とはサッカーの話を続けている。それぞれがそれぞれの役割を担い、実行し、素晴らしい関係を築いている。

 アジア杯に向けたベースは見つけることができた。だからといってオーストラリア戦で、チームのさらなる向上を求めないわけではない」

TOP