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富山に先制されてヒヤリも…森本&ケンペス弾で千葉が逆転勝利

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[11.15 J2第41節 千葉2-1富山 フクアリ]

 J2は15日、第41節を各地で行い、フクダ電子アリーナではプレーオフ出場を目指す5位のジェフユナイテッド千葉と最下位のカターレ富山が対戦した。前半をスコアレスで折り返した試合は、後半に入って富山に先制を許した千葉が、その後2点を奪って逆転。2-1のまま逃げ切って、プレーオフ圏内をキープしたまま最終節を迎える。

 6位山形と7位大分が直前の試合で勝利して勝ち点を伸ばしたため、PO進出のためには絶対に負けられない千葉が、序盤から富山ゴールをこじ開けようとする。前半4分にMF兵働昭弘が放ったミドルシュートを皮切りに、同14分にMF町田也真人、同17分にCKの流れから町田、さらに同23分には再び兵働が狙うもゴールにはつながらず。その全てがミドルレンジから狙ったものであり、富山守備を崩し切った場面はなかった。

 対する富山はボールを奪うと丁寧につないで、敵陣までボールを運ぼうと試みる。しかし、ハーフウェーラインを越えて相手のプレッシャーが厳しくなるとボールを失うなど、なかなかシュートまで持ち込めない。前半24分にはMF森泰次郎とのパス交換からMF白崎凌兵がミドルレンジから狙うも、シュートはGK高木駿の守備範囲に飛んでネットを揺らせなかった。

 前半は千葉がボールを持つ時間が長かったものの、効果的な攻撃を仕掛けたとは言えず、スコアは動かないまま後半を迎えた。そして後半8分、ここまで押されていた富山が先制点を奪う。右サイドの森からFW宮吉拓実へ鮮やかなスルーパスが通ると、宮吉のシュートは高木の手に当たりながらもゴールマウスに吸い込まれた。さらに同10分には白崎のパスから再び宮吉が抜け出して決定機を迎えるも、これは高木がセーブして追加点とはいかなかった。

 すると、ホーム最終戦で最下位相手に負けられない千葉が、前への圧力を強めて同点ゴールを奪取する。後半13分、MF谷澤達也のスルーパスに反応した町田がクロスを上げると、ゴール中央で待ち構えていたFW森本貴幸がヘディングで叩き込んで試合を振り出しに戻した。さらに同17分にはFWケンペスを投入して、勝ち越しゴールを奪いに行く。

 すると、この采配がピタリと当たる。後半18分、FKからケンペスが放ったヘディングシュートはクロスバーに阻まれたものの、その流れから左サイドを突破したDF中村太亮のクロスをケンペスが今度はゴールマウスに叩き込んで、わずか5分間で千葉が逆転に成功した。

 その後はともに好機を作りながらもスコアは動かず。千葉が2-1の逆転勝利を収めた。

(取材・文 折戸岳彦)

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