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[MOM1218]秀岳館DF笹原脩平(3年)_鳥栖内定CB、ブレない自信もって全国へ

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.15 全国高校選手権熊本県予選決勝 東海大熊本星翔高 1-2(延長)秀岳館高 熊本市水前寺競技場]

 決勝前日の14日に来季のサガン鳥栖加入内定が発表された秀岳館CB笹原脩平(3年)はともに初優勝を懸けた東海大熊本星翔高との決勝について、どちらが守り勝つかがポイントだと考えていたという。「星翔は守備に力かけているチームだと思う。とにかく守備の堅いチームの印象があった。FW陣も自分らを信じてくれていた。自分らは無失点に抑えることを考えていた」。緊張もあって立ち上がりにラインコントロールができていなかったことを反省した笹原だったが、「攻めている時とか、今状況がどうなっているかとか考えることができたと思います」と立て直し、試合を通じてつくられた決定機はわずか。オウンゴールによる不運な失点こそあったものの、試合を通して穴をつくらせずに劇的勝利につなげた。

 185cmの高さを活かしたヘッドと危険察知の高さを随所で発揮。そして「中学校時代(パルティーダ)がドリブルチームだった。飛び込んで来たら、かわすイメージを持っているので相手の距離によっては余裕を持ってプレーしています」というCBはまるで相手のプレッシャーを感じていないようなプレーの連続だった。シンプルにつなぐべきところはつなぎつつ、キックフェイントで簡単に相手を外して前進し、背後へのボールを処理する際も上体のフェイントで追ってくる相手選手の逆を取り、それを剥がしてから攻撃につなげていく。そして左右両足から放つ精度の高いキックが確実に秀岳館の攻撃のスタート地点となっていた。

 前日に鳥栖内定が発表されたことで注目度が高まり、重圧もあったはず。ただ本人は「プレッシャーとかあったんですけど、それを変に考え過ぎたらきょうのプレーがダメになるので考えないようにしました。決勝だけを考えて臨みました。冷静にするように自分で心がけました」。試合中でも熱くなり過ぎることなく自分をコントロールすることができるというCBは、5,500人の観衆の中でも落ち着いたプレー。そして勝利の立て役者として迎えた試合終了の瞬間は、初優勝の喜びを静かに、噛みしめるように味わっていた。

 笹原は国体で全国舞台を経験しているものの、チームはこれが初の全国大会出場。笹原自身の知名度も全国的には高くない。それでもJ1クラブから高い評価を獲得してプロの世界へと駆け上がった。心の中に常に持っているのは自信。「プロの世界は自信もっていかないとすぐに終わってしまうと思う。自信だけは忘れないでと思っている」。さらに注目度が高まることを自覚している全国大会。それでもブレない自信を持って全国のアタッカーたちを封じこむ。

(取材・文 吉田太郎)
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