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[MOM1224]流通経済大柏FW福井崇志(3年)_全国への“全試合で決勝点”は「恩返し」

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.16 全国高校選手権千葉県予選決勝 流通経済大柏高 3-2 市立船橋高 オリプリ]

 流通経済大柏高が選手権出場の切符をつかむために戦った今予選は、準々決勝からの3試合。その全試合で決勝点を挙げ、脅威の決定力を見せつけたのがFW福井崇志(3年)だ。

 この日の決勝では、2点を追う前半35分、1人目の交代選手としてピッチに送り込まれた。「(DFの)裏がとれていなかったので、横から放り込もうと思った」。はたして、決勝点は本田裕一郎監督の狙いどおりのカタチで生まれる。

 2-2で迎えた後半35分、同じく途中出場のMF相澤祥太(3年)がDFとGKの間に速いボールを入れる。世代屈指のプレイヤーである市立船橋高のGK志村滉(3年)とDF藤井拓(3年)の間のスペースに通ったボールに、反応できたのは福井だけだった。右足で合わせたボールは、流経大柏を4年ぶりに選手権へと導く得点となった。

「どれだけ背後に抜けられるか」を狙っていたと言う福井。「(得点の前に)チャンスをものにできなかったので、次は決めてやると思っていた。狙いどおりでした」。

 この日もヒーローになった背番号「20」に対してのコメントを、記者から求められた指揮官は、「いっぱい迷惑かけてきたから、あれぐらいやってもらわなきゃダメだね(笑)」と愛情を込めて回答。福井は「いろいろ迷惑かけたので……。まだまだですけど、恩返しですね」と頭をかきながら笑みを浮かべて答えた。

「(小泉)慶さんたちの借りを返せた」。現在アルビレックス新潟で活躍するMF小泉慶らタレントをそろえながらも、市立船橋を前に涙を呑んだ昨年の決勝戦(0-1)。自分がゴールを決めたことより、先輩たちの雪辱を晴らせたことに胸を張る。

「まだまだ物足りない、もっと点を取りたい。全国でまた、恩返ししたいですね」。乗りに乗る背番号「20」が、今度は全国を舞台に暴れてくれそうだ。

(取材・文 奥山典幸)
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