[選手権]夏の覇者・東福岡と“都立の星”三鷹が激突!“蹴都移転”の開幕戦は注目の戦いに!
17日、都内で第93回全国高校サッカー選手権の組み合わせ抽選会が行われ、12月30日に駒沢陸上競技場(東京)で開催される開幕戦のカードが、地元・東京都B代表の三鷹高と今夏の全国高校総体優勝校、東福岡高(福岡)との一戦となることが決まった。
夏の覇者・東福岡が開幕戦から登場する。全国高校総体では決勝で大津高(熊本)を4-1、準決勝で青森山田高(青森)を3-0で下すなど6試合で26得点。ともにプロ入りが決定的となっているU-18日本代表MF中島賢星主将(3年)と“ヒガシのクリロナ”ことMF増山朝陽(3年)をはじめ、圧巻の攻撃力を武器に夏冬連続日本一を目指す優勝候補筆頭だ。開会式直後の開幕戦では同じく優勝を目指すライバルたちが見守る中で試合をすることになるが、中島は「ラッキーですね。開幕戦は注目されるので楽しみです。(ライバルたちに)分析してもらっても構わないです。いろいろな人が見てくれると思うので、見てて楽しい、ワクワクするようなサッカーをしたい。(優勝候補というのは)プレッシャーでもありますし、選手権というのは何が起こるか分からない。ただ、その中でも自分たちのサッカーをして勝ち上がっていくというのが目標です」と力強くコメントした。
福岡県予選は準決勝までの3試合で19得点。16日に行われた決勝では九州国際大付高の堅守に苦しんだが、それでも圧倒的にボールを支配した東福岡は守備でも隙を見せず、1-0で勝利して夏冬連続日本一への第一関門を突破した。ただ、東福岡の選手たちは選手権の厳しさを知っている。昨年も同じく有力な優勝候補として全国大会に臨んだ東福岡は、米沢中央高との1回戦を6-0、佐賀東高との2回戦を3-0で突破。ただ、続く日章学園高との3回戦ではシュートがポストに嫌われるなど1点を奪うことができず、0-0からのPK戦で敗れている。特に中島は怪我もあって初出場した日章学園戦で敗戦。それだけに「後味の悪い大会になっているので、今大会はしっかりと勝って去年の借りを返したい。ゴールに絡んで、しっかり自分も満足できてチームの結果としても満足のいく戦いをしたいと思います」と誓い、小学校5年生まで神奈川で過ごしたMFは関東で行われる大会へ向けて「関東離れて福岡で成長した自分をしっかりと見せたいなと思います」と力を込めた。
初戦で戦う相手は07年度大会で初出場ながらベスト8へ進出し、旋風を巻き起こしている都立勢の三鷹。三鷹のMF巽健主将(3年)は「失礼なんですけど」と前置きしながら「ボクたち弱いので、あまり名のないチームに負けるよりも、そういう強いチームとやりたかったです」と優勝候補との対戦を喜んだ。都予選での前評判は私立勢の強豪に比べて高くなかった三鷹だが、昨年度全国8強の修徳高や駒澤大高といった強敵を打ち倒すなど、1試合1試合成長を遂げて全国まで勝ち上がっている。巽は「(都予選で戦った相手よりも)それよりももっと強いと思うので、粘り強く守備からやりたいです」と気を引き締めた。
三鷹にとっては現校名で戦う“最後”の選手権だ。三鷹は10年4月に開校した三鷹中等教育学校の後期課程を担う形で、中高一貫教育校へと移行。そのため、12年4月入学を最後に生徒募集を停止し、15年3月に閉校となって完全に三鷹中等教育学校へ移行する。サッカー部も現3年生は一般受験で高校から入学してきた選手たちだが、2年生(中等5年生)以下は中学受験で入学してきたメンバーだ。その背景もあって選手たちは発奮。都予選を溢れんばかりの闘争心と我慢強い守備で都予選を突破し、全国の開幕戦では優勝候補筆頭との対戦となった。「予選からずっとドラマだなと」と微笑んだ佐々木雅規監督は「力が引き出してもらえるんじゃないかなと思います」と期待した。
“最後”の戦いへ臨む“都立の星”と優勝候補筆頭が激突する注目カード。激戦区・東京を勝ち上がってきた相手を東福岡の中島主将も警戒していた。そして中島は「今、スタートラインに立ったと言う感じなのでまた締め直してやっていきたいと思います」。“赤い彗星”東福岡が完全アウェーとなること必至の開幕戦で強さを見せつけて夏冬連覇へののろしを上げるか、それとも三鷹が耐え凌いで再び三鷹旋風を巻き起こすか。国立から“蹴都移転”する第93回の全国高校選手権は、興味深い一戦から幕を開ける。
[写真]開幕戦で激突する三鷹・巽主将(左)と東福岡・中島主将
(取材・文 吉田太郎)
「夢の選手権」への切符をかけて、各地で続く全国を賭けた熱い戦い!
熾烈な戦いとなるのが、地区予選。 北は北海道から南は九州・沖縄まで…
日テレG+では、47都道府県の決勝戦を全て放送。
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▼関連リンク
【特設】高校選手権2014
DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」特設ページ
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ2014
夏の覇者・東福岡が開幕戦から登場する。全国高校総体では決勝で大津高(熊本)を4-1、準決勝で青森山田高(青森)を3-0で下すなど6試合で26得点。ともにプロ入りが決定的となっているU-18日本代表MF中島賢星主将(3年)と“ヒガシのクリロナ”ことMF増山朝陽(3年)をはじめ、圧巻の攻撃力を武器に夏冬連続日本一を目指す優勝候補筆頭だ。開会式直後の開幕戦では同じく優勝を目指すライバルたちが見守る中で試合をすることになるが、中島は「ラッキーですね。開幕戦は注目されるので楽しみです。(ライバルたちに)分析してもらっても構わないです。いろいろな人が見てくれると思うので、見てて楽しい、ワクワクするようなサッカーをしたい。(優勝候補というのは)プレッシャーでもありますし、選手権というのは何が起こるか分からない。ただ、その中でも自分たちのサッカーをして勝ち上がっていくというのが目標です」と力強くコメントした。
福岡県予選は準決勝までの3試合で19得点。16日に行われた決勝では九州国際大付高の堅守に苦しんだが、それでも圧倒的にボールを支配した東福岡は守備でも隙を見せず、1-0で勝利して夏冬連続日本一への第一関門を突破した。ただ、東福岡の選手たちは選手権の厳しさを知っている。昨年も同じく有力な優勝候補として全国大会に臨んだ東福岡は、米沢中央高との1回戦を6-0、佐賀東高との2回戦を3-0で突破。ただ、続く日章学園高との3回戦ではシュートがポストに嫌われるなど1点を奪うことができず、0-0からのPK戦で敗れている。特に中島は怪我もあって初出場した日章学園戦で敗戦。それだけに「後味の悪い大会になっているので、今大会はしっかりと勝って去年の借りを返したい。ゴールに絡んで、しっかり自分も満足できてチームの結果としても満足のいく戦いをしたいと思います」と誓い、小学校5年生まで神奈川で過ごしたMFは関東で行われる大会へ向けて「関東離れて福岡で成長した自分をしっかりと見せたいなと思います」と力を込めた。
初戦で戦う相手は07年度大会で初出場ながらベスト8へ進出し、旋風を巻き起こしている都立勢の三鷹。三鷹のMF巽健主将(3年)は「失礼なんですけど」と前置きしながら「ボクたち弱いので、あまり名のないチームに負けるよりも、そういう強いチームとやりたかったです」と優勝候補との対戦を喜んだ。都予選での前評判は私立勢の強豪に比べて高くなかった三鷹だが、昨年度全国8強の修徳高や駒澤大高といった強敵を打ち倒すなど、1試合1試合成長を遂げて全国まで勝ち上がっている。巽は「(都予選で戦った相手よりも)それよりももっと強いと思うので、粘り強く守備からやりたいです」と気を引き締めた。
三鷹にとっては現校名で戦う“最後”の選手権だ。三鷹は10年4月に開校した三鷹中等教育学校の後期課程を担う形で、中高一貫教育校へと移行。そのため、12年4月入学を最後に生徒募集を停止し、15年3月に閉校となって完全に三鷹中等教育学校へ移行する。サッカー部も現3年生は一般受験で高校から入学してきた選手たちだが、2年生(中等5年生)以下は中学受験で入学してきたメンバーだ。その背景もあって選手たちは発奮。都予選を溢れんばかりの闘争心と我慢強い守備で都予選を突破し、全国の開幕戦では優勝候補筆頭との対戦となった。「予選からずっとドラマだなと」と微笑んだ佐々木雅規監督は「力が引き出してもらえるんじゃないかなと思います」と期待した。
“最後”の戦いへ臨む“都立の星”と優勝候補筆頭が激突する注目カード。激戦区・東京を勝ち上がってきた相手を東福岡の中島主将も警戒していた。そして中島は「今、スタートラインに立ったと言う感じなのでまた締め直してやっていきたいと思います」。“赤い彗星”東福岡が完全アウェーとなること必至の開幕戦で強さを見せつけて夏冬連覇へののろしを上げるか、それとも三鷹が耐え凌いで再び三鷹旋風を巻き起こすか。国立から“蹴都移転”する第93回の全国高校選手権は、興味深い一戦から幕を開ける。
[写真]開幕戦で激突する三鷹・巽主将(左)と東福岡・中島主将
(取材・文 吉田太郎)
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