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G大阪が浦和の優勝に待った…終盤2発で埼スタ頂上決戦を制す!!

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[11.22 J1第32節 浦和0-2G大阪 埼玉]

 J1は22日、第32節を各地で開催し、埼玉スタジアムでは首位の浦和レッズと2位のガンバ大阪による首位攻防戦が行われた。前半をスコアレスで折り返した試合は、後半に入ってもスコアが動かないまま時計の針が進んでいく。しかし、後半43分にFW佐藤晃大のゴールでG大阪が先制。さらに後半アディショナルタイムにはMF倉田秋が追加点を奪い、G大阪が2-0の完封勝利を収めて首位浦和に勝ち点2差に迫った。

 浦和が勝ち点61、G大阪が勝ち点56と勝ち点差5で迎えた天王山。ホームの浦和が勝利すれば、06年以来、8年ぶりのリーグ優勝が決まる大一番となった。[スタメン&布陣はコチラ]

 序盤から球際での激しい攻防が繰り広げられる中、徐々にシュートチャンスを作り出したのは浦和。しかし、前半5分にDF槙野智章が直接狙ったFKはGK東口順昭にセーブされた。同14分にはサイドチェンジを槙野がヘッドですらし、MF宇賀神友弥が左サイドを突破。グラウンダーのクロスからMF柏木陽介が左足でシュートを放つも、ボールは枠を外れて先制点を奪うには至らなかった。

 前半17分にはMF今野泰幸に左サイドを突破されて鋭いクロスから、あわやという場面を作られたものの、浦和が両サイドを効率的に使い主導権を握って試合を進める。しかし、テンポ良くボールをつないで敵陣まで攻め込みながらも、クロスが味方に合わずに決定機を生み出せない。

 対するG大阪は浦和の集中力の高い守備の前に、なかなか2トップのFWパトリック、FW宇佐美貴史までボールを運べず。ボールを保持する時間の長かった浦和は前半42分に槙野のクロスがMF遠藤保仁の頭に当たり、ループ気味に相手ゴールに迫ったが東口の好セーブに阻まれた。G大阪も同45分にパトリックがヘッドでゴールを狙ったが、西川の横っ飛びのセーブに遭ってスコアを動かせず。前半は0-0のまま、終了のホイッスルが吹かれた。

 後半に入り、ともにゴール前までボールを運ぶ場面を作りながらもスコアが動かない時間帯が続くと、浦和ベンチが動く。後半11分にMF梅崎司に代えてMFマルシオ・リシャルデスを、さらに同18分にはMF平川忠亮に代えてMF関根貴大を投入して状況を打開しようと試みる。すると同22分、右サイドを突破した関根のパスから最後はMF青木拓矢がミドルを放ったが、枠を捉えることができなかった。

 カウンターから好機を作りながらも、シュートまで持ち込めないG大阪も後半26分にFWリンス、同29分にMF倉田秋と攻撃的なカードを切って攻勢を掛けようとする。

 しかし後半37分、チャンスを作ったのは浦和。マルシオ・RのFKをFW李忠成、柏木とつなぎ、左サイドの宇賀神へ展開される。フリーとなった宇賀神がコースを突いたシュートを放ったが、東口のセーブに遭いネットは揺らせない。G大阪も同40分にMF阿部浩之が強烈なミドルシュートでゴールを脅かしたが、こちらは西川にセーブされてスコアを動かせず。

 すると、後半終了間際の43分にG大阪が先制に成功する。カウンターから左サイドを突破したFWリンスが丁寧にゴール中央へと送ると、途中出場の佐藤が流し込んで、スコアを1-0とした。さらに後半アディショナルタイムには倉田がダメ押しゴールを蹴り込み、G大阪が2-0の完封勝利を収めた。G大阪は浦和の優勝に待ったをかけるだけでなく、浦和に勝ち点2差に迫った。

(取材・文 折戸岳彦)
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