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「代表の刺激がプラスに」完封の東口、代表GK対決制す

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[11.22 J1第32節 浦和0-2G大阪 埼玉]

 我慢の末に勝ち点3をもぎ取った。苦しい時間帯も無失点で耐えたガンバ大阪守備陣の最後尾に立ちはだかったのがGK東口順昭だった。

 前半43分、DF槙野智章が上げたクロスボールはMF遠藤保仁の頭に当たってコースが変わり、ゴールマウスを捉える。「今シーズンはああやって当たって入ることが多くて、来そうな感じがした。体が動いた」。頭上を越えそうなボールを東口が必死に腕を伸ばしてかき出す。後半37分にはゴール前至近距離でMF宇賀神友弥のシュートを弾き出した。

「角度も少なかったし、みんながプレッシャーをかけていたので、自分は止めるだけだった」。4試合ぶりの無失点。「DFラインもMFも切り替え早く戻ってくれる。みんなが守備を一生懸命やっているし、みんなのおかげ」。守護神はそう謙虚に語った。

 GK西川周作との日本代表GK対決でもあった。18日のオーストラリア戦まで1週間余り一緒にトレーニングしてきた代表のライバルからは試合前に「久しぶり」と声をかけられ、「久しぶりでもないけどね」と笑って返した。

「周作やし、絶対、簡単に点は入らんと思っていた。自分が直接、(西川と)対決するわけじゃないけど、チームとして勝てて良かった」。約3年3か月ぶりに参加した代表合宿での経験も生きた。

「(代表の)GKコーチにも『もうちょっとポジションを前にしたほうがいいんじゃないか』と言われて、それを意識したら、クロスボールやDFラインの裏へのボールに対して一歩早くプレーできた。代表に行った刺激はプラスになった」

 果敢な飛び出しからピンチを未然に防ぐシーンもあった東口。「ここを守り切ったら点を取ってくれるという信頼関係がある。気持ち的に楽というか、ここを我慢したらというのはある」。守備陣の奮闘に応えるように終盤の2得点で浦和を撃破。攻守がかみ合い、逆転Vへ勢いに乗ってきた。

(取材・文 西山紘平)
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