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[プリンスリーグ関東]桐光学園、プレミアモードに切り替えて神奈川ダービー勝利

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[11.22 高円宮杯プリンスリーグ関東第16節 横浜FMユース 0-1 桐光学園高 ニッパ球]

 高円宮杯U-18サッカーリーグ2014 プリンスリーグ関東は22日に第16節第1日をニッパツ三ツ沢球技場で行い、4位の桐光学園高が1-0で7位の横浜F・マリノスユースを下した。今節を含めて、リーグは残り3試合。桐光学園は、全国高校選手権では県予選の初戦で姿を消したが、チームはプレミアリーグでの完全燃焼へと戦闘モードを切り替えている。3位以上に入り、プレミアリーグ参入戦の出場権を獲得することが目標だ。

 試合は互角の立ち上がりとなったが、桐光学園は前半19分に右に開いた2年生MF安田光希が中央からのパスを受け、すかさず後方から駆け上がったMF有馬侑希にボールを預けると、ゴール前へ移動。有馬がドリブルで縦に運びながらタイミングを計って横パスを入れ、安田がダイレクトで合わせて先制点を奪った。

 安田は「有馬君に預けておけば大丈夫。ボールが戻ってきたら、あとは触るだけだった」と10番を背負う有馬への絶大な信頼を明かしつつ、ゴールを喜んだ。桐光学園は、最終ラインでボールを回して落ち着いた攻撃を披露。追加点こそ奪えなかったものの、時折、速いサイドアタックで相手をけん制するなど、1点のリードを生かした試合展開を見せた。

 一方の横浜FMは序盤に2年生FW和田昌士が、中盤以降は1年生FW渡辺力樹がドリブル突破でシュートチャンスを作ったが、ゴール前に入り込む人数が足りずに相手ゴール前をボールが何度も横断。思うようにシュートまで持ち込めなかった。終盤は横浜FMが相手を“セットプレー地獄”に追い込んだが、桐光学園は粘り強い守備で対抗。前半の1点を守り切って勝利を収めた。

 桐光学園を率いる鈴木勝大監督は「一つひとつ積み重ねて行くだけ。選手権は初戦で負けてしまったので、今の状態まで持ってくるのは簡単ではなかった。内容は反省しなければいけないけど、今日の試合を結果に結び付けられたということは、彼らが人間的に成長したということではないかと思う。うちは、泥臭く戦わなければ勝負にならない。最後の最後まで集中力を切らさずにやるというコンセプトを体現してくれた」と選手を労った。桐光学園は昨季、プレミアリーグEASTで1年戦った経験がある。再び最上位のリーグへ戻れるか。「粘る桐光」の挑戦は続く。

[写真]前半18分、先制点を挙げた桐光学園MF安田

(取材・文 平野貴也)

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