公式戦9試合ぶりゴールのG大阪FW宇佐美「残りのシーズンにつながる」
[11.26 天皇杯準決勝 G大阪5-2清水 味スタ]
何よりも欲しかった、ゴールという結果が出た。10月9日のナビスコ杯準決勝の川崎F戦以降、公式戦8試合ゴールから遠ざかっていたガンバ大阪のFW宇佐美貴史に、待望のゴールが飛び出したのは前半9分だった。FWパトリックからの落としを受けてミドルシュートを放つと、清水GK櫛引政敏のミスを誘発し、先制点を挙げた。「ラッキーな点だったけど、取れたのは大きい」と振り返る宇佐美は、後半の27分にもパトリックの落としを受けて、鮮やかなループシュートを決めて、勝利を大きく引き寄せた。
ゴールの美しさでは、明らかに2点目の方が上回る。しかし、宇佐美にとって「より嬉しかった」のは1点目だったという。「久しぶりだったし、形よりも、入ったことが大きい。数字が『1』付くだけでラクになるのは正直ありますし、どんな形でも点が欲しかった」と言い、「2点目も1発目が入ったおかげ。今後、リラックスして良い判断ができるきっかけになったと思うし、残りのシーズンにつながる感覚があります。ここからスパートをかけていけるようにしたい」と、残り3試合でのゴールラッシュを誓った。
G大阪は、優勝したナビスコ杯に続き、天皇杯でも決勝に進出。今シーズン、他クラブよりも多くの試合数をこなしているが、「疲労による心配よりも、充実感の方が大きいです」と宇佐美は言う。
「僕らの方が日程はタイトですが、シーズン終盤に来ても、週の中で試合が入ってくるのは、僕個人としては嬉しい。他チームより試合ができるのは、サッカー選手冥利に尽きる。そういう状況を自分たちで作っていけていることは、手応えを感じている部分でもありますし、とにかく試合ができるのはありがたいこと」。
J2から昇格直後のシーズンに、即3冠という偉業達成への期待もかかる。だが、3冠を意識するのは、まだ早いという。「まだ意識しませんね。(リーグ戦で)レッズが優位に立っているのは間違いないし、次、僕らが神戸に勝つことだけを意識します。その上で、レッズが鳥栖に引き分けなり、負けてくれれば、そこから全力で意識するんじゃないかなと思います。今は、まだ意識しても仕方がないですし、目の前の試合を勝っていくだけ。次に勝ったら、全力で、ピリピリするくらい、意識すると思います」。サッカー選手冥利に尽きる充実のシーズンを数多くのタイトルで彩るためにも、宇佐美はゴールを目指し続ける。
(取材・文 河合拓)
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第94回天皇杯特設ページ
何よりも欲しかった、ゴールという結果が出た。10月9日のナビスコ杯準決勝の川崎F戦以降、公式戦8試合ゴールから遠ざかっていたガンバ大阪のFW宇佐美貴史に、待望のゴールが飛び出したのは前半9分だった。FWパトリックからの落としを受けてミドルシュートを放つと、清水GK櫛引政敏のミスを誘発し、先制点を挙げた。「ラッキーな点だったけど、取れたのは大きい」と振り返る宇佐美は、後半の27分にもパトリックの落としを受けて、鮮やかなループシュートを決めて、勝利を大きく引き寄せた。
ゴールの美しさでは、明らかに2点目の方が上回る。しかし、宇佐美にとって「より嬉しかった」のは1点目だったという。「久しぶりだったし、形よりも、入ったことが大きい。数字が『1』付くだけでラクになるのは正直ありますし、どんな形でも点が欲しかった」と言い、「2点目も1発目が入ったおかげ。今後、リラックスして良い判断ができるきっかけになったと思うし、残りのシーズンにつながる感覚があります。ここからスパートをかけていけるようにしたい」と、残り3試合でのゴールラッシュを誓った。
G大阪は、優勝したナビスコ杯に続き、天皇杯でも決勝に進出。今シーズン、他クラブよりも多くの試合数をこなしているが、「疲労による心配よりも、充実感の方が大きいです」と宇佐美は言う。
「僕らの方が日程はタイトですが、シーズン終盤に来ても、週の中で試合が入ってくるのは、僕個人としては嬉しい。他チームより試合ができるのは、サッカー選手冥利に尽きる。そういう状況を自分たちで作っていけていることは、手応えを感じている部分でもありますし、とにかく試合ができるのはありがたいこと」。
J2から昇格直後のシーズンに、即3冠という偉業達成への期待もかかる。だが、3冠を意識するのは、まだ早いという。「まだ意識しませんね。(リーグ戦で)レッズが優位に立っているのは間違いないし、次、僕らが神戸に勝つことだけを意識します。その上で、レッズが鳥栖に引き分けなり、負けてくれれば、そこから全力で意識するんじゃないかなと思います。今は、まだ意識しても仕方がないですし、目の前の試合を勝っていくだけ。次に勝ったら、全力で、ピリピリするくらい、意識すると思います」。サッカー選手冥利に尽きる充実のシーズンを数多くのタイトルで彩るためにも、宇佐美はゴールを目指し続ける。
(取材・文 河合拓)
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