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逆転優勝に望みも、ブレない鹿島MF小笠原「あと1試合、勝って終わるだけ」

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[11.29 J1第33節 C大阪1-4鹿島 ヤンマー]

 逆転優勝への望みを、最終節までつないだ。鹿島アントラーズは29日のセレッソ大阪戦に4-1で勝利。同時刻に行われた浦和と鳥栖の一戦が1-1で引き分けたことにより、最終節に逆転優勝の望みをつなげることとなった。

 仮に浦和が勝利していた場合、鹿島は自分たちの結果に関わらず、逆転優勝は不可能になっていた。しかし、MF小笠原満男は他会場の結果を喜びもせず「僕らはあと1試合、勝って終わるだけです」と、最終節の鳥栖戦に闘志を燃やした。

 C大阪戦では、FW赤崎秀平が2ゴールの活躍を見せた。FWダヴィが負傷してから定位置を確保した若手FWの活躍については、「点を取ればいいっていうわけではない」と前置きをして「プロは点も大事だけど、チームのために守備も頑張っているし、一生懸命に良くしようと頑張っている。ただ、もっともっとできる選手だと思うし、みんながそれぞれそういう気持ちでやればいい。伸びしろのあるチームなので、僕らはそれを引き出してあげられたらと思います」と、続けた。

 若手の力を引き出すことを、自身の役割と語る小笠原だが、若手に対して厳しさも見せる。この日、2ゴール1アシストの活躍を見せた赤崎に加え、最終ラインに入るDF昌子源、DF植田直通ら、若手の活躍が目立つ鹿島だが、「若いとかは関係ない」とピシャリ。さらに「鹿島のユニフォームを着て、試合に出たら勝たないといけない。試合っていうのは、成長の場じゃない。真剣勝負の場だし、勝つためにやらないといけない。年齢は関係ないと思います」と言い切った。

 逆転優勝に向けて、周囲の期待は高まっている。だが、鹿島は周囲に流されることなく、一貫した姿勢を保ち続ける闘将を中心に、ただ目の前の勝利だけを追う。
(取材・文 河合拓)
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