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執念の0-0ドロー!清水がJ1残留!!

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[12.6 J1第34節 清水0-0甲府 アイスタ]

 6日、J1最終節が行われ、15位の清水エスパルスは13位・ヴァンフォーレ甲府と対戦。0-0で引き分けた清水は残留圏15位をキープし、自力でのJ1残留を決めた。

 引き分け以上で自力でのJ1残留が決まる清水は4-3-3、すでにJ1残留を決めている甲府は3-4-2-1システムで試合に臨んだ。清水はGKが櫛引政敏で4バックは右から河井陽介ヤコヴィッチ平岡康裕吉田豊。中盤は本田拓也がアンカーの位置に入り、その前方に竹内涼石毛秀樹が並んだ。3トップはノヴァコヴィッチを中央に右が大前元紀、左には高木俊幸が入った。

 一方、甲府はGKが荻晃太で3バックは青山直晃山本英臣、佐々木翔の構成。中盤はマルキーニョス・パラナ新井涼平のダブルボランチで右が水野晃樹、左が阿部翔平。1トップのキリノの背後に石原克哉阿部拓馬が並んだ。城福浩監督が2014シーズン限りで退任することが発表されている甲府は「城福・甲府」のコールの中で勝利を目指した。

 自力でのJ1残留を願うオレンジ色のサポーターたちの大応援の中で試合をスタートした清水は開始直後、左サイドを突破した高木俊のクロスに大前が飛び込む。立ち上がりはやや押し込んだ清水だが、その後は甲府が主導権を握る。清水は左サイド中心の攻撃を見せるものの、甲府も清水ディフェンスラインのギャップにスルーパスを送るなどチャンスをつくり出そうとする。

 甲府は26分、水野からのパスを受けた阿部拓が右サイドでDFを外すと、そのまま中央へ切れ込んで左隅を狙った左足シュート。だが清水はGK櫛引が反応し、直後にもキリノがDFの背後へ飛び出してきたが、櫛引が頭でクリアして先制点を許さない。清水は31分に河井からのクロスがPAの大前まで届くが、押し込むことはできず。36分にも左サイドを抜け出した吉田がドリブルでPAまで運んだものの、シュートに繋げることはできなかった。

 ハーフタイムには残留争いを演じている大宮リードの報が入り、清水には重い空気が漂った。それでも清水は後半開始直後にビッグチャンスをつくる。左オープンスペースを突いたノヴァコヴィッチがディフェンスラインとGKとの間へラストパス。これに反応した大前がGKと1対1となった。だが、左足シュートは荻が止めて清水はビッグチャンスを活かすことができない。

 甲府は10分にキリノに代えてFW盛田剛平、19分には水野に代えてFWクリスティアーノをピッチへ送り出した。一方、清水は12分に石毛に代えてFW長沢駿を投入する。甲府は23分、右アーリークロスに走りこんだ阿部翔がPA外側から左足ダイレクトボレー。だがこれは櫛引が反応。甲府は直後にも石原の左足ミドルがゴールを捉え、30分にはクリスティアーノの強烈な右足シュートがゴールを捉えたが、いずれも櫛引がはじき出す。

 清水は33分、竹内に代えてMF六平光成を送り出す。甲府は44分、石原に代えてMF橋爪勇樹を投入した。終盤はクリスティアーノ中心に波状攻撃を繰り広げる甲府に押し込まれた清水はクリアするのがやっとの時間帯が続いたが、最後はDF三浦弦太も投入してゴールを死守。0-0の引き分けに持ち込み、J1残留を決めた。
 
(取材・文 吉田太郎)

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