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[MOM1239]大分U-18DF山崎誠也(3年)_自身も驚く弾丸ミドルで勝利導く

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.14 高円宮杯プレミアリーグ参入戦1回戦 大分U-18 1-0 北海道大谷室蘭高 広島補助]

 苦しんだ大分トリニータU-18を勝利に導く一撃を叩き込んだ。後半12分、DF山崎誠也(3年)は右サイドをオーバーラップしてFW岩田智輝のパスを受けると、一度中の様子をうかがってから、右足を振り上げた。この瞬間、相手守備陣はクロスを意識した。「クロスを上げると思った」と坂井が語ったように、味方もクロスを意識した。しかし、山崎の考えは違った。

「中を見たらいいポジションに味方がいなかったので、思い切ってシュートを狙って足を振り切ろうと思った」。

 右足をシャープなスイングで振り切ると、ボールは弾丸ライナーで20m先にあるゴール左隅に突き刺さった。「プリンス九州でもあの位置から狙えるときは狙っていた。でも、ここまで綺麗に入ったのは、自分でも驚いた」と本人は語ったが、狙い続けていたからこそ、重要な局面で大きな成果を生み出した。

「シュートもそうですが、クロスの精度にはこだわりを持ってやっています。ダイレクトクロスやアーリークロスなど、色んなパターンが正確に蹴られるように、練習では意識して取り組んでいます」と語る彼は、卒業後は九州の名門・福岡大に進学をする。福岡大と言えば、大型の選手が多く、高さと速さを活かした攻撃がウリのチーム。高さを活かすには、サイド攻撃からの正確なクロスが必要となる。彼の武器は上のステージでもさらに磨きがかかっていきそうだ。

「明日が大事。今日勝っても、明日が駄目なら意味が無い」。

 まずは後輩たちに『置き土産』をするためにも、15日のプレミアリーグ昇格決定戦において、右サイドでの躍動を誓う。

(取材・文 安藤隆人)
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