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[MOM332]びわこ成蹊スポーツ大DF宮大樹(1年)_タレント軍団に果敢に挑んだハイタワー

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.16 大学選手権準々決勝 福岡大1-1(PK5-6)びわこ成蹊 町田市立]

 相手はJ内定者5人を抱えるタレント軍団・福岡大。びわこ成蹊スポーツ大は猛攻にさらされたものの、最少失点に抑え込む。最終ラインの中央では、DF宮大樹(1年=清明学院高)が体を張った守備で何度も相手攻撃をはね返していた。

 1年生ながらもCBのレギュラーを任される宮は、「リーグの途中から出させてもらっていますが、1年生でも使ってもらえるのはメッチャありがたいことなので、一生懸命プレーしようと思っていました」と先発で起用してくれる望月聡監督の期待にプレーで応えようとしていた。

「体格的にも相手の方が身長が高くて押し込まれる展開が続いて、しんどかったです」と振り返ったように、福岡大には長身の選手がそろっていた。先発に180センチを超える選手が4人、途中出場した185センチのMF田村友(4年=九州国際大付高)と187センチのFW山崎凌吾(4年=玉野光南高)を加えるとピッチ上の半数以上が180センチ超えだ。対するびわこ成蹊で180センチを超える選手は、ピッチ上に185センチの宮と180センチのDF中村宏輝(4年=立正大淞南高)の2人しかいなかった。

 だからこそ宮は「空中戦は自分の中で意識していました」と語ったように、ハイボールに果敢に挑んでいく。「誰にも負けたくない気持ちがありましたが、何度か負けてしまったので、もっともっとスキルを上げていかなアカンなと思いました」と反省を口にしたものの、福岡大に完全に制空権を渡さなかったのは1年生CBの奮闘があったからこそだ。

 自身が「左利きなので、もっとパスを出したいですね。足下のうまさはありませんが(笑)、キックには自信があります」と語り、指揮官も「上背があるのでヘディングの強さはもちろんですが、ロングパスの精度も高いものがあります。ちょっと、今日はブレていましたけどね(笑)」と話したように、パス精度もアピールポイントの一つだ。

 準決勝では流経大との対戦が待っているが、「キックは自分の持ち味なのでアピールしたいです」と高さ以外の武器を披露したいと話すと、「(流経大は)総理大臣杯を制している強豪校ですが、しっかり戦って勝利を収め、優勝まで突っ走っていきたいです」と視線を上に向けて話した。

(取材・文 折戸岳彦)
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