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[大学選手権]流通経済大が初の決勝へ!!“気持ちくん”こと鈴木主将がチーム牽引

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[12.18 大学選手権準決勝 びわこ大0-4流経大 味フィ西]

 流通経済大は今大会初の完封で決勝進出を果たした。今大会では2回戦の東海学園大戦(3-1)、準々決勝の大阪体育大戦(1-1PK5-3)といずれも失点があったが、この日のびわこ成蹊スポーツ大戦は4-0の勝利。大会3試合目にして初の完封勝利を成し遂げた。

 試合後、DF鈴木翔登(4年=流通経済大柏高)主将は「まだまだ怪しい」と完封にも厳しい表情。「理想はシュートゼロ。無謀なチャレンジだとは思うが、そこに近づけたい。前の選手が頑張っている分、後ろも頑張って。前の選手たちを楽にさせてあげたい」と話した。

 90分間を通じて、厳しい声で仲間を鼓舞し続けた鈴木。その姿は大学サッカー界でも“話題”になるほどだ。日本一を達成した今夏の総理大臣杯。鈴木はチームメイトを「気持ちやぞ!気持ち!気持ちだ!」と鼓舞し続けた結果、関西を中心とした他チームから『気持ちくん』と呼ばれるようになったという。自身もその認識があるようで、「今では大学サッカーのなかで“気持ちくん”が浸透してきたみたい」と苦笑する。

 この日も『気持ちくん』ぶりは健在。最終ラインから大きな声で味方を鼓舞するだけでなく、ルーズボールを追いかける際も全力で叫んでいた。熱い姿勢に感化されたチームは、びわこ大を寄せ付けず。後半はシュート1本しか打たせずに完封勝利を遂げた。

 鈴木は声を張ることについて、「そこしかできないといったらあれですが……声掛けやチームを鼓舞することが自分の役目というか、ブレてはいけないところ。徹底してやりたいと思っている」と思いを明かす。流通経済大の中野雄二監督は、闘将・鈴木について「常に声を出して、ピッチ上に監督がいるようなもの」と評価した。

 決勝戦の相手は関西学院大。チームを率いる闘将は「夏に対戦したときはすごく上手くて、みんなが真面目ないいチームという印象だった」と振り返ると、「それでも自分たちが上回るために何が必要になるか。明日、明後日にミーティングをして統一していきたい。4年生のためにもという思いも強い。最後にいい思い出をつくってあげたい」と決勝戦の舞台を見据えた。

(取材・文 片岡涼)
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