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クラブW杯決勝で700試合出場を迎えるカシージャス

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レアル・マドリー対サン・ロレンソ プレビュー

 GKイケル・カシージャスは、土曜日に行われるトヨタプレゼンツFIFAクラブワールドカップ(W杯)決勝のサン・ロレンソ戦で、レアル・マドリーでの700試合出場を達成することになる。

 UEFAチャンピオンズリーグ王者のマドリーは、クルス・アスルを4-0で下してマラケシュでの決勝のチケットを獲得。南米王者サン・ロレンソはオークランド・シティを2-1で振り切るのに延長戦までの戦いを要した。

 カシージャスは近年先発の座を失っていたが、今季はマドリーのファーストチョイスに復帰。33歳の彼は自身のベストフォームを取り戻すことができたと感じている。『Fifa.com』で次のように語った。

「何かを証明する必要があるとは思わない。僕がこれまでキャリアの中でやってきたことは見てのとおりだ。試合を戦うことを通して、以前のような自信を取り戻すことができればいいと思っている。それこそが何よりも楽しみにしていることだ。今は気分が高まっているよ」

 準決勝では、マドリーが2-0でリードしていた状況でカシージャスがヘラルド・トラードのPKをストップ。カルロ・アンチェロッティ監督はチームが勝ち進む上での鍵となった瞬間だと語った。決められていれば結果は変わっていたかもしれないとカシージャス自身も認めている。

「2-1にされていれば、まったく違う試合になっていたかもしれない。GKはいつも、こういう大事な場面でチームを救おうとするものなんだ」

「幸い、正しい方向に飛ぶことができた。チームが落ちつきを取り戻して、余裕を持って試合を終えることができたからうれしく思っているよ」

 この結果によりカシージャスは、トロフィーであふれる展示棚にまだ欠けている唯一のタイトルを手に入れる2度目のチャンスを得られることになった。19歳で出場した2000年の大会では、マドリーは4位に終わっている。

「僕は14年前のこの大会で戦って、勝つことができなかった。今回は勝ちたいと思っている。マドリーにとっても僕個人にとっても、歴史に新たな1ページを加えることになるからね。選手にとって、このクラブにもっと喜ぶをもたらす以上に満足できることは何もないよ」

 レアル・マドリーは現在公式戦21連勝中で、クリチーバの持つ世界記録にあと3試合と迫っている。だがカシージャスは、記録はどこかで途切れるものだと理解している。

「21試合連続で勝つのはすごく難しいことだけど、僕らは地に足をつけたままでいなければならない。この記録が永遠に続くものではないと意識するべきだ。いつか敗れたり引き分けたりするだろう。でも、僕らは土曜日の試合に勝って、22勝目を挙げるより先のことは考えていない」

「僕らにとって大事なのは土曜日に勝つことだ。勝てなければ、新聞の見出しも全部まったく違うものになってくるだろうからね」

 今週マドリーからの退団の噂を否定したセルヒオ・ラモスは、準決勝で負傷交代を強いられながらも、決勝の出場が見込まれている。

 準決勝での苦戦もあり、下馬評では厳しいサン・ロレンソだが、決勝点を記録したマウロ・マトスは番狂わせの可能性もあると主張した。

「相手は世界最高ではないとしても、世界トップの2チームのうちの一つだ。それでも、ピッチ上では11人対11人であることに変わりはない。自分たちが何を見せるべきかは分かっているし、自分たちを信じて戦うつもりだ。何が起こるかは分からないよ」

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