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監督業務への影響を否定するアギーレ監督「サッカー以外で1分も無駄にしない」

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 2011年5月21日に行われたリーガ・エスパニョーラ最終節のレバンテ対サラゴサ戦をめぐる八百長疑惑でスペイン検察当局から告発された日本代表のハビエル・アギーレ監督が27日、都内で記者会見を行った。

「私はプロサッカーに関わって39年だが、この39年の中に汚点はまったくない。それは信じてほしい」とあらためて潔白を主張したアギーレ監督。今回の八百長疑惑をめぐってはアギーレ監督のほか、試合に出場していた選手やクラブ幹部ら計41人と、クラブとしてのサラゴサが告発されている。

 スペインの司法制度では、告発が受理された段階で本格的な捜査が始まり、その結果、十分な嫌疑があると判断されれば、起訴となる。アギーレ監督は告発が受理された場合、「本格的な調査、捜査は1月に入ってからになると思う」と言及。アジア杯開催中に指揮官自身が裁判所に出頭し、証言を求められる可能性もあるが、「弁護士の話によると、仕事には影響しないところで(裁判所に)呼んでいただけるということだった」と説明し、監督業務への影響を否定した。

「アジア杯で優勝するための仕事以外に1分も割こうとは思っていない。本日の会見が終わってから、100%アジア杯のための状態になる」。アギーレ監督の弁護士は、裁判所への出頭は2月になるとの見通しを示している。2月に代表活動はないが、捜査が長引き、裁判ともなれば、疑惑を抱えたままの状況が続くことになる。

 それでも指揮官は「この問題によって代表監督の仕事に影響することはまったくない。それは100%保証する」と強調。「日本代表にエネルギーを注入し、まずアジア杯、そのあとはW杯予選を戦いたい。私の持っているエネルギーのすべてを日本代表の仕事に注入したい。サッカー以外のところでは1分も無駄にしたくない。アジア杯が終了すれば、そこからの目標がまたあるので、そこに向かっていきたい」と、アジア杯以降も引き続き日本代表監督としての仕事をまっとうする意向を示した。

(取材・文 西山紘平)

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