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[MOM1254]市立船橋MF椎橋慧也(2年)_「ブレない」名門の新リーダー

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.28 横山杯決勝第2グループ第1戦 市立船橋高 2-0 前橋育英高 矢田部サッカー場A面]

 名門の新たなリーダーはその肩書きに相応しいプレー、姿勢を見せている。市立船橋高のMF椎橋慧也主将(2年)はダブルボランチの一角として役割を全う。「ボールを奪いに行くということは徹底して、奪われたあと取り返すことが大事というのは監督からも言われている。自分も声かけて、局面で“市船らしさ”を出すということはトレーニングからやっている」という言葉通りに、非常に激しいチェックでボールを奪い返し、正確なパスで攻撃に繋げていた。

「彼はブレない」。この日流れの良くない時間帯もあった市立船橋だが、朝岡隆蔵監督の椎橋評は全く変わらない。目の前にあることをやり通して勝利へ導く。指揮官からの信頼厚いMFは、チーム内投票で圧倒的な票を集めて新チームの主将を務める。すでにチームメートに認められた存在となっているが、本人は「信頼ということに関しては、たまたま試合に出ているというだけ。これから信頼を勝ち取っていかない」と気を引き締める。そして「藤井キャプテンという素晴らしい存在がいたので、それに近づけるように」と圧倒的なキャプテンシーでチームをまとめ上げた前主将の藤井拓に近づく意気込みを口にした。

「理想はみんなをコントロールできるくらい。きょうも言いすぎて選手同士で喧嘩したりとか。力具合、程度を理解してもっと活力を与える声かけとかしたい」。この日は流れの悪い時間帯でひとついい声掛けをができなかったことも反省していた。ただ3年生がいる中でも、責任感を持って声を発していた椎橋を前主将の藤井は認めていた。「ブレ」ずにチームが勝つために何ができるか考え、実行し、来冬「個人的な目標は選手権負けたので出て優勝することです」という目標を達成する。

(取材・文 吉田太郎)
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