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[MOM1259]武南MF紺野和也(2年)_名将、大学生たちも称賛する“武南のメッシ”

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.29 横山杯決勝第2グループ第3戦 武南高 1-1 前橋育英高 HASAKI SOCCER VILLAGE B面]

 敵陣、ハーフウェーライン付近、自陣PA・・・場所は関係ない。武南高MF紺野和也の足元にボールが入れば、そこからドリブルが開始されていた。名将・大山照人監督も「(モノは)持っている。瞬発的に相手の前に入っていく力がある」と語るなど、彼に関しては期待の弁が次々と出てくる。タイミングを外し、一瞬でDFの前に入り込むドリブルと左足キック。来年の選手権までの1年間、名門・武南の浮沈のカギを握るであろう存在だ。

「去年は遠慮していたところがあった。あれくらいやってくれれば良かったですよ。ドリブルと気持ちが繋がってきた」。最上級生になってアグレッシブさを増したドリブラーに大山監督は目を細める。そして昨年から出場していた存在として、またエースとしてチーム全体を高めることを求めていた。

 小柄なレフティーもすでにその自覚は持っている。「去年から出ていたのは自分しかいないので、今年はチームを引っ張っていかなければいけない。ドリブルでチャンスをつくっていかないといけない。ボールを持った時のドリブルと一瞬のスピード、ドリブルのキレは自分の特長だと思っているのでどんどん出していきたい」

 この日はチームを救うゴールを決めた。0-1の後半24分、ボールをつなぐ相手DFを追い回してミスを誘った紺野はFW加藤壮磨のダイレクトパスで抜け出すと雨中を切り裂く左足シュート。「あそこは決めないと負けちゃうので決められて良かった。寒さで足とかかじかんで感覚がなかったので思い切り、打ちこんだ。入って良かった」。今大会5得点目となる一撃で引き分けに持ち込んだ。

「意識しているのはメッシとか。動画などを見てドリブルとかの意識をしています。右サイドの時にカットインしてからのシュートとか練習しています」という紺野は「インターハイ出れるようにして、選手権も8年間出ていないので、そこ出れるように練習しっかりやって頑張っていきたいです」と誓った。今大会、審判員を務めていた関東大学1部リーグの大学生選手たちも共通して「アイツはいい」と語っていた“武南のメッシ”が、チームを全国へ導く存在となる。

(取材・文 吉田太郎)
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