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[選手権]満員の観衆沈黙させた東福岡CB小笠原のヘディング弾

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[12.30 全国高校選手権開幕戦 三鷹高 0-2 東福岡高 駒沢]

 開幕戦で東京・駒沢陸上競技場に集まった観衆は地元・三鷹高(東京B)の応援団をはじめ、15,083人。そのスタンドは両立の立場の人々も全国高校総体王者で優勝候補の東福岡高(福岡)に必死の守りで食い下がる三鷹に“肩入れ”するかのように、三鷹の好守やカウンター攻撃が出ると大いに沸いていた。特に後半13分にハンドの反則によって“幻のゴール”となったものの、三鷹FW平光太一がゴールを破った際には、メインスタンドにも立ち上がり、拳を突き上げて喜んでいた観衆がいたほどだ。

 わずかながらも三鷹が押し込むシーンが増え、確実に上がり始めていた観衆のボルテージを静めたのが東福岡CB小笠原佳祐(3年)だった。後半19分、左SB末永巧の右CKに反応した小笠原は頭でゴール右隅へ2点目のゴールを叩き込んだ。その瞬間訪れた会場の沈黙。「シーンとなったので、入ったのかな、何かあったのかなと思って。とりあえず喜びました」という小笠原と東福岡イレブンはアウェーの地で喜びを分かち合った。

 小笠原は2-0で快勝した試合後「完全アウェーで楽しかったです」とニヤリ。守備面でもピンチになる前に相手の攻撃を断ち切るなど守備の柱としての役割を全うした。夏冬連覇へ向けた好スタートに攻守で貢献。だが「まず一歩ですね」とすぐに2回戦へ向けて切り替えていた。

(取材・文 吉田太郎)
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