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[MOM1265]草津東MF北川卓(2年)_「全国で点を取る」の意気で2発の活躍

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 全国高校選手権1回戦 遠野高 1-3 草津東高 ギオンス]

 初めて迎えた全国の舞台だったが、2得点の堂々たる活躍をみせた。草津東高(滋賀)のMF北川卓(2年)が滋賀県予選に続き、公式戦3戦連発となる2得点の活躍で3発勝利の立役者となった。

 殊勲の2年生MFは試合後、「2点も取れて嬉しかったです」と笑顔をみせた。滋賀県予選の準決勝・守山北戦(5-0)、決勝・野洲戦(4-2)でもゴールを挙げてきたが、自分としては納得のいくプレーは残せていなかった。それゆえ、全国初戦へ向けては「絶対に全国で点を取る」と強い気持ちがあったのだという。そして迎えた初戦・遠野高戦。試合前にチームトレーナーに「2点を取る!」と宣言すると“有言実行”の活躍となった。

 まずは0-0で迎えた前半12分、MF山本悠樹(2年)のパスから左サイドへ抜け出たMF田中悠介(2年)が中央へ折り返す。ゴール正面のFW太田隆平(3年)がDFを背負いながらスルーすると、ファーサイドで待ち受けた北川が右足で流し込んだ。ゴール前混戦でみせた冷静な一撃。「転がってきたボールを普通に入れるだけでした」と振り返った。

 そして2-1で迎えた後半37分には、ダメ押しの3点目。MF鎌田麓(2年)のパスを受けると、右足を一閃。アウトにかかったシュートはゴールネットへ突き刺さった。狙い済まされた一撃だったが、北川は「振り切ったら上手くアウトにかかってくれた」と淡々と話し、「アウトで決めたことないんですけど、今日は(アウトに)かかりました」と微笑んだ。

 次戦の相手は強豪・東福岡高だ。全国高校総体を制した夏の王者が相手となるが、北川は「次の相手もだいぶ強くなりますけど、自分たちのサッカーをするだけ」と力強く前を向いた。全国の舞台で公式戦4戦連発弾を狙い、2回戦突破へチームを牽引していくつもりだ。

(取材・文 片岡涼)
(写真協力『高校サッカー年鑑』)
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