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[皇后杯]鉄壁守備陣が浦和抑える…日テレが大会無失点優勝

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[1.1 皇后杯決勝 浦和0-1日テレ 味スタ]

 第36回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会は1日、味の素スタジアムで決勝戦を行い、日テレ・ベレーザが浦和レッズレディースを1-0で下し、2009年度大会以来、5大会ぶり11度目の優勝を飾った。

 決勝戦はエキサイティングシリーズ上位リーグで最後まで優勝を争った両チームの激突となった。今季の直接対決はこれで5度目。2勝1分1敗と勝率では浦和が上回っているが、今季最後のタイトルにかける気持ちが、勝敗を左右した。

 ベレーザが前半のうちに先制に成功する。19分、FW田中美南が前線で粘ってボールをキープ。追い越したMF籾木結花がエリア内に侵入すると、左足で強烈シュートを狙う。GK池田咲紀子に弾かれるが、詰めていた田中が落ち着いて蹴り込み、先制点を奪った。

 なかなかいい形が作れない浦和は、前半28分に準決勝でも途中出場して2得点を奪っている、切り札、FW清家貴子を投入。何とかリズムを変えようと試みるが、今大会ここまで3試合無失点と鉄壁を誇る日テレ鉄壁守備網を崩すことができない。

 後半に入っても攻め手を欠く浦和。6分にMF岸川奈津希がミドルシュートを狙う積極性を見せたが、枠上に外れる。その後も清家やFW後藤三知がサイドから崩そうと試みるが、チャンスが作れない。時間だけが刻々と過ぎていった。

 リードこそ奪っているが、日テレも突き放すことができない。後半27分のMF阪口夢穂の左足ミドルは枠を捕えたが、GK池田に弾き出される。同29分にはMF長谷川唯がドリブル突破を図り、シュートまで持ち込むが、ボールは力なくGKの手の中に収まった。

 ただ守備陣は崩れない。結局最後まで浦和にチャンスらしいチャンスを作らせなかった日テレは、今大会を無失点で終える“完全優勝”を達成した。
 
(取材・文 児玉幸洋)

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