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[MOM1281]京都橘FW岩崎悠人(1年)_駅伝で鍛えた走力見せつけた「一番の功労者」

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.2 全国高校選手権2回戦 第一学院高0-3京都橘高 味フィ西]

 ゴールはなくとも最大の評価を受けた。前半は0-0で折り返すなど苦戦しながら後半の3ゴールで初戦を突破した京都橘高(京都)。米澤一成監督は「前半、岩崎が引っ張ってくれたおかげで、後半、相手の足が止まった。今日は彼が一番の功労者です」と、FW岩崎悠人(1年)を手放しで称えた。

 今月17日からベラルーシ遠征を行うU-17日本代表にも選出されている岩崎は1年生ながら強豪・京都橘で入学直後からレギュラーの座をつかみ取り、プレミアリーグWESTでもフルタイム出場を果たした。170cmと小柄ながらもスピードを生かしたドリブル突破が持ち味のアタッカーは「運動量には自信がある。自分が走ってチームに勢いを付けられたらと思っている」と話す。

「小学校のころからポジションに関係なく、自分で全部やるみたいなプレーが好きで、自然と体力が付いた」と、自慢のスタミナの秘訣を語る岩崎は彦根中央中時代にも3年の秋にサッカー部を引退すると、駅伝部に在籍。「近畿大会まで行きました」という折り紙付きの“ランナー”だ。

 1-0の後半36分にはハーフウェーライン付近からのDF倉本光太郎(3年)のロングフィードに反応。PA内で仕掛け、ゴールライン際までえぐってマイナスに折り返し、MF堤原翼(1年)の追加点をアシストした。

 前回大会の準決勝は国立競技場まで行って京都橘の試合を観戦。当時のエースでキャプテンだったFW小屋松知哉(現・名古屋)にあこがれてきたという岩崎は、先輩たちも成し遂げられなかった全国制覇を目指し、3回戦以降もピッチを走り続けるつもりだ。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 西山紘平)
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