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[MOM1290]前橋育英DF宮本鉄平(3年)_プレミア参入戦敗退の悔しさバネに決勝ヘッド

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.2 全国高校選手権2回戦 前橋育英高1-0初芝橋本高 味フィ西]

 184cmの長身を生かして飛び込んだ。後半27分の左CK。前橋育英高(群馬)はMF渡邊凌磨(3年)がファーサイドめがけて蹴り込んだボールにDF宮本鉄平(3年)が打点の高いヘディングで合わせ、ゴールネットに叩き込んだ。

「(渡邊)凌磨はいつも自分をめがけて蹴ってくれる。なかなか点が入らず、ここで取れれば楽になると思っていた。凌磨のボールが良かった」。前半からなかなかリズムをつかめずにした前橋育英にとって、喉から手が出るほど欲しかった先制点。応援スタンドに向かってダッシュした背番号4を中心に歓喜の輪が広がった。

 本職の守備でも体を張った。両サイドにドリブラーを配し、サイドアタックを徹底してきた初芝橋本に対し、たとえクロスを上げられても宮本とDF上原大雅(3年)のセンターバックがゴール前で相手FWを自由にしなかった。

 半月前の悔しさをバネにした。プレミアリーグ参入戦に出場した前橋育英は1回戦で立正大淞南を4-2で下し、プレミアリーグ昇格に王手をかけながら2回戦で履正社に0-2で敗れ、あと一歩のところで昇格を逃した。山田耕介監督が「プレミアリーグ参入戦の敗退がショックで……」と話すとおり、チームは失意に包まれたが、短期間で立て直し、選手権に切り替えてきた。

「参入戦では相手を恐れてラインが下がってしまった。その経験はプラスに持っていけたかなと思う」と宮本。この日は強気のラインコントロールで初芝橋本を完封し、攻守にわたって勝利の立役者となった。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 西山紘平)
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