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[選手権]総体のリベンジ叶わず…京都橘は3年連続の4強を逃す

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[1.5 全国高校選手権準々決勝 前橋育英高4-0京都橘高 フクアリ]

 3年連続での選手権ベスト4入りが懸かっていた京都橘高(京都)だが、前橋育英高(群馬)に0-4の完敗を喫した。今夏の総体1回戦でも顔を合わせている両校。京都橘にとってはリベンジマッチの格好だったが、奇しくもそのときとスコアまで同じ結果になってしまった。

 10番を背負うエースのFW中野克哉(3年)はチームとして「前半は(失点)ゼロ」を目標にしていたというが、8分でFW青柳燎汰(3年)に先制点を許すと、37分にも青柳に追加点を決められた。「リベンジという形をみんな意識していたと思うんですけど、また同じ0-4でやられてしまって。悔しいですけど、やっぱり前育は強かった」と肩を落とした。「最後の選手権でもっとやれたんじゃないか」という心残りはあるというが、「先輩方が僕を全国に連れて行ってくれて、自分の代でも行けて、すごく充実した3年間でした」と3年連続で選手権のピッチに立てた高校サッカーに胸を張った。

 インフルエンザの影響で、この日が今大会初出場となったMF仙頭啓生(3年)は、中野とともに2トップとして先発、後半11分までプレーした。「熱の影響ではなかったのですが、あまり体は動かなかったです。克哉とのコンビネーションで、2人の距離を近くしようと思ったんですけど、なかなかできなかった」。前半5分には、中野からPA内の仙頭に絶好のパスが届く。「『来た』と思ったんですけど、力んじゃいました」。両チーム通じて最初の決定機となったが、ものにすることはできなかった。

 反省の弁が口をつく京都橘だが、後半立ち上がりにはペースをつかみ、立て続けにシュートの場面をつくっていた。「前線にパワーがあった」というのは前橋育英主将のMF鈴木徳真(3年)。なかでも中野とFW岩崎悠人(1年)は名前を挙げて「すごいレベルアップしていて、推進力が恐かった」と讃えていた。

「あとは頼むぞ」。中野は新チームで中心を担う岩崎に託したという。来年もエンジのユニフォームがピッチで躍動する姿を見せてくれるはずだ。

(取材・文 奥山典幸)
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