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[選手権]日大藤沢vs星稜、流経大柏vs前橋育英!10日に埼スタで4強激突!!

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 第93回全国高校サッカー選手権は10日、埼玉スタジアム2002で準決勝を行う。

 第1試合(12:05開始)では03年~05年の鹿児島実高(鹿児島)以来となる3年連続の準決勝進出を果たした星稜高(石川)と、初の準決勝に臨む日大藤沢高(神奈川)が対戦する。

 昨年度準優勝、悲願の初優勝を狙う星稜は鹿児島城西高(鹿児島)との今大会初戦で退場者を出して10人での戦いを強いられながらも、PK戦の末に突破。続く米子北高(鳥取)戦も後半35分にFW大田賢生(3年)の決勝点によって2-1で競り勝つと、履正社高(大阪)との準々決勝は大田の2試合連続決勝ゴールとCB鈴木大誠主将やCB高橋佳大(ともに3年)らを中心とした守りで1-0勝利と勝負強さを発揮してきた。ひたむきに、一生懸命戦い続ける姿勢はどの試合でも変わらない。前回大会決勝では後半42分まで2-0でリードしながらも逆転負けして準優勝。大田は準決勝、決勝へ向けて「昨年忘れ物をしたので、獲りに行くつもりで行きます」と誓った。

 一方、神奈川県勢としては96年度の桐光学園高以来となる決勝進出、そして初優勝を狙う日大藤沢は今大会4試合で10得点と攻撃陣が好調。エースFW田場ディエゴとMF中村恒貴(ともに3年)が初戦から3試合連続ゴールを決めるなど、一体感のあるダイナミックなサッカーで勝ち上がってきた。準々決勝ではともに交代出場のFW前田マイケル純とFW今井裕太(ともに3年)のゴールによって2-1で静岡学園高(静岡)に勝利。準決勝では左SB富山北斗(3年)が累積警告のために出場停止だが、全員で乗り越えて再び歴史を塗り替えることができるか。今井が「優勝しか目指していない」と言い切る全国制覇へ、まだ負ける訳にはいかない。

 第2試合(14:20開始)では流通経済大柏高(千葉)と前橋育英高(群馬)との関東勢同士が激突する。

 4強進出チームの中で唯一優勝経験のある流経大柏は、苦戦の連続を乗り越えて勝ち上がってきた。作陽高(岡山)との初戦では後半アディショナルタイムに交代出場のFW福井崇志(3年)が同点ゴールを決めてPK戦勝利。続く矢板中央高(栃木)戦もPK戦を制し、水橋高(富山)戦は後半終了4分前にFW高沢優也(3年)が決めた決勝弾によって1-0で勝利した。それでも準々決勝では立正大淞南高(島根)との強豪対決を持ち味のハイプレスと切り替えの速さによって3-0快勝。会心の勝利で4強入りを決めている。F東京内定のMF小川諒也(3年)は前橋育英との準決勝へ向けて「(前橋育英は)攻守ともに強いし、パスワーク上手い。そのパスワークに対して自分たちのハイプレスがどこまで通用するか」。自分たちのサッカーをやり通して07年度以来7年ぶりの優勝に王手をかける。

 前橋育英にとっては98、99、01、08年度に続いて5回目となる準決勝挑戦だ。4度いずれも敗れている準決勝を突破して悲願の決勝進出、そして日本一を果たすことができるか。GK吉田舜やU-19日本代表MF鈴木徳真主将(ともに3年)中心に好守光るチームは初芝橋本高(和歌山)との初戦を1-0、山梨学院高(山梨)との3回戦をPK戦の末に辛勝。ただ、京都橘高(京都)との準々決勝では今大会調子の上がらなかった攻撃陣が爆発、U-19日本代表MF渡邊凌磨(3年)の絶妙な縦パスからFW青柳燎汰(3年)が技ありの先制点を決めるなど4-0で快勝を収めた。ともに全国総体16強の初芝橋本と山梨学院、そしてプレミアリーグ勢の京都橘と有力校との対戦が続いたブロックを勝ち抜いた“上州の虎”前橋育英は「5回目なので勝ちたい」(山田耕介監督)という準決勝でも強豪・流経大柏突破を果たして新たな一歩を踏み出す。

準決勝進出4校の勝ち上がり

日大藤沢高(神奈川)
2○2(PK4-3)徳島市立高
3○2 高川学園高
3○0 開志学園JSC高
2○1 静岡学園高

星稜高(石川)
0○0(PK5-3)鹿児島城西高
2○1 米子北高
1○0 履正社高

流通経済大柏高(千葉)
3○3(PK8-7)作陽高
1○1(PK5-3)矢板中央高
1○0 水橋高
3○0 立正大淞南高

前橋育英高(群馬)
1○0 初芝橋本高
1○1(PK6-5)山梨学院高
4○0 京都橘高

[写真]準決勝に臨む星稜DF鈴木(左上)、日大藤沢FW田場(右上)、前橋育英MF鈴木(左下)、流経大柏MF小川(右下)


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