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マインツ残留?レスター移籍?岡崎「31日まで何が起こるか分からない」

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 英メディアでレスター・シティへの移籍が基本合意に達したと報じられたかと思えば、今度はマインツのクリスティアン・ハイデルGMが獲得オファーを断ったという報道。移籍に関する報道がかまびすしくなっているFW岡崎慎司(マインツ)だが、すべての決着がつかない限り、途中段階での情報に流される気はさらさらない。

 パレスチナ戦に向けた公式練習後、取材に応じた岡崎は、マインツが移籍させないという報道を「見ました」とうなずきながら、「まだまだどうなるか分からないし、真実はその先、まだまだ先にあるという感じ。(1月)31日まで何が起こるか分からない」と泰然自若とした様子で話した。

 欧州での移籍市場に関しては、この4年間で多くの選手のケースを間近で見てきた。「決まるときは決まるし、決まらないときは決まらないのが移籍だと思う。今までもいろいろな選手を見てきているし、そういうのには左右されない」ときっぱり言う。そういう岡崎自身も、清水に所属していた前回のアジア杯はシュツットガルトからオファーを受けている状況で大会に臨み、オーストラリアとの決勝戦を終えたあと、開催地のカタールからドイツに直行して正式契約を結んだ経験がある。

 だからこそ今は、どちらで決着するか分からない状況をポジティブにとらえている。「(マインツとレスターという)2つのチームから期待されるということは、選手としてはやってきた甲斐があると思う。ただ、それ(移籍交渉)は今の僕の役目ではない。今はアジア杯で結果を出すことが役目だと思う。決まればこの冬は踏ん切りがつくし、今はアジア杯のことだけを考えている」

 言葉に不安そうな響きがないのは、マインツでFWとしてしっかり結果を残してきたという自信があるからだろう。「マインツでは他のチームに比べたらボールが来る回数は少ないけど、ゴール数は他のFWと同じくらい取っている。このアジア杯でも集中して点を取ることができれば、自分の価値を高めることになるし、日本代表でも貢献できるのかなと思う」

 好調ぶりを表すような明朗な声が取材エリアに響いていた。

(取材・文 矢内由美子)

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