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[選手権]星稜初優勝!!「絶対に勝たないと」病床の監督から送られたメッセージが支えに

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[1.12 全国高校選手権決勝 前橋育英高 2-4(延長)星稜高 埼玉]

 第93回全国高校サッカー選手権は12日、埼玉スタジアム2002で決勝戦を行い、星稜高(石川)が前橋育英高(群馬)を延長戦の末に4-2で下して、初優勝を決めた。

「感無量です」。キャプテンDF鈴木大誠(3年)は溢れる涙をユニフォームの裾、キャプテンマークで拭いながらインタビューに答えた。

 逆転につぐ逆転。目を離すことの出来ない好ゲームだった。前半11分にMF前川優太(3年)がPKを沈めて星稜が先制するが、前橋育英も後半に入って8分にFW野口竜彦(2年)、同10分にはエース渡邊凌磨が大会初ゴールを決めて逆転に成功する。ただ星稜はあきらめない。同19分にDF原田亘(3年)の得点で再び試合を振り出しに戻すと、延長に入って前半5分にFW森山泰希(3年)のゴールで勝ち越しに成功。終了間際にも森山がダメ押し点を突き刺した。

 星稜は大会直前に発生した交通事故によって、河崎護監督を欠いた戦いを余儀なくされていた。病床の指揮官は最後まで現場復帰することはなかったが、鈴木は決勝前に監督からメッセージが届いたことを明かした。

「試合前に監督からメッセージが届いた。すごく長いメッセージだった。涙こらえようと思って、それに必死で、試合中も苦しくなったが、仲間が支えてくれた。病床で見守ってくれる監督が自分らのために精一杯のメッセージを送ってくれた。絶対に勝たないとという気持ちが強かった」

 そして歓喜の初優勝。昨年の決勝のリベンジも見事に果たした。鈴木は「大会期間中は自分のためにサッカーやるんじゃないって。チームのため、支えてくれたスタッフ、家族、そして星稜を応援してくれるすべての人のために、サッカーをしようとやってきて、最高の舞台で、最高の恩返しが出来て、本当に自分は幸せものだなと思う」と誇らしげだった。

【特設】高校選手権2014

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