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湘南内定の中央大DF岡崎、“盟友でありライバル”DF遠藤との再会喜ぶ

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 中学時代の約束を果たした。湘南ベルマーレ入団の内定した中央大DF岡崎亮平(4年)。湘南ジュニアユースでプレーしていた当時、監督だった井原康秀氏(現・平塚学園サッカー部監督)に「お前らはプロになりたいか?約束してくれ」と言われ、将来はプロ選手になると誓ったという。それから約8年のときが経った今、岡崎は湘南ユースから中央大を経て、再び湘南のユニフォームへ袖を通すと、プロとしてのスタートを切ることになった。

 ジュニアユースから昇格を果たしたユース時代は、DF遠藤航(湘南)とともにCBとしてプレー。凌ぎを削りあった。しかし、遠藤がトップ昇格を果たす一方で、岡崎は「悔しい思い」を抱えて中央大へ進学。チームはバラバラとなったが、2人は連絡を取り合ってきたという。

 今冬には湘南からの移籍が取り沙汰された遠藤から岡崎の元へ「移籍するか迷ってる」と連絡がきた。すでに湘南への入団が内定していた岡崎は、引き止めたい気持ちをぐっとこらえ、「俺はお前のしたいようにすればいいと思う」と一言。「一緒にユニフォームを着るのが湘南じゃなくてもいいか?その先の代表で一緒にできれば」と約束もしたという。

 しかし一転して、遠藤は残留を決断。2015シーズンも湘南でプレーすることになった。岡崎は「ずっと意識してきたライバルでもある。一緒にプレーできることは素直に嬉しかった」と思いを明かした。

 友人でもあるが、今後は同じチームでプレーするCB同士、ライバルになる。「あいつはキャリア5年目になる。僕は1年目だけど負けたくない」とキッパリ話した岡崎は「あいつの実力を認めた上でのこと。僕自身も少しでも気を緩めたら(航は)超えられない壁になると思っている」と表情を引き締めた。

 湘南を率いるチョウ・キジェ監督からは「アグレッシブに。新人だけど遠慮しないでいってくれ」と言葉をかけられた。もちろん目指すは開幕スタメン。「自分の長所である守備でJ1で通用するというのを見せたい。そこで負けたら僕がいる意味はないし、評価されないので。そこは絶対に負けたくない」と力強く語った。

「小さい頃から湘南でやってきて。スクールの頃から、平塚競技場のあのピッチで、あのサポーターが入ったなかで試合をしたいとずっと思っていた。それを早く実現させたい」。幼いときから抱えてきた夢を実現させる日は近づいている。

(取材・文 片岡涼)

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