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J3のガイナーレ鳥取が総勢13人で始動

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 1月15日、鳥取県米子市のチュウブYAJINスタジアムで、J3のガイナーレ鳥取が今季初の全体練習を行った。

 13年まで3シーズンを過ごしたJ2から降格した鳥取は、昨季は「J3優勝・1年でのJ2復帰」を目標に掲げて臨んだ。しかし、優勝してJ2に昇格したツエーゲン金沢とは勝ち点22差、2位で入れ替え戦に臨んだAC長野パルセイロとは同16差、3位のFC町田ゼルビアには同15差と、ライバルから大きく後れを取って4位に終わり、目標には遠く及ばなかった。

 これを受けてシーズンオフには、10年までのJFL時代からチームを支えてきたベテランや中堅など、多くの選手と契約を更新しなかった。大幅なチーム改革を図る一方、新戦力の補強などメンバー編成は進行中ということもあり、始動日時点で確定しているメンバーは15人のみ。この日は、U-18からの昇格組で高校卒業を控えているMF石輪聖人、FW畑中槙人が不在で、13人という少数精鋭でのスタートとなり、冷たい雨が降りしきる中、ランニングを中心に約1時間のメニューをこなした。

 昨季に続いて2年目の指揮を執る松波正信監督は、目指すサッカーのスタイルについて「かなりメンバーも入れ替わっているので、よりスピーディーに。昨年よりはスピード感を出していきたい」とコメント。昨季までの主力の多くが抜けたことについては「(不安は)全くない。十分に戦っていけるメンバー。経験のある選手が抜けた状況で、現状の選手が、どんなアプローチをしていくのか。それは僕自身も楽しみだし、見ているサポーターの方や、応援してくださる人たちにも、彼らの成長を見てほしい」と強気に言い切った。

 現時点では、昨季途中に加入して活躍した35歳のブラジル人MFフェルナンジーニョを除くと、25歳のGK杉本拓也が最年長という若いチームに生まれ変わった鳥取。3月15日の開幕までの今後2カ月間、ピッチレベルでは強化と戦術の浸透、ピッチ外では、さらなる戦力補強が進められることになる。

(取材・文 石倉利英)

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