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2戦連続途中出場の清武「点は欲しかった」

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[1.16 アジア杯D組 日本1-0イラク ブリスベン]

 1-0の後半19分、FW乾貴士と交代でピッチに立ったMF清武弘嗣(ハノーファー)は左ウイングでプレー。「守備に関しては監督から『1-0で勝っているし、まずはしっかり守備から入ってくれ』と言われたのでそこは意識した。そんなに危ないシーンもなく終わったかなと思う。攻撃に関してはスペースがあったので自由に動いてボールを触ろうとした」とプレーの意図を説明した。無失点勝利で締めくくれたことで、及第点の出来ととらえているようだ。

 とはいえ、本音としてはやはり「点は欲しかった」という思いが強い。「取れるチャンスがたくさんあったし、もったいないといったらもったいなかった」と悔しがる。

「僕のシュートのシーンもあったし、(本田)圭佑くんのシュートもあった。オカちゃん(岡崎)がヘディングしたシーンもあった。僕のシュートのところでは、振り抜かずにインサイドで当てれば良かったかなと思う」。話すそばから次々と悔しい場面が思い浮かんでくるようだ。

 とりわけピッチに立った直後の後半20分、左サイド深くからゴール前に折り返して本田が滑り込みで合わせた場面については「もう少しマイナスだったら入ったと思う。あそこではGKが出るのをちょっと怖がってしまい、それで速いボールにした」と、細かい反省が口を突いた。

 すべての要素でイラクを上回りながらも1-0という最少スコアになってしまうという現実は、引いた相手に勝つのがいかに難しいかを如実に示している。だが、次の相手は必勝を期して前から出てくることも考えられるヨルダン。「僕らが気を抜かなかったら相手にチャンスをつくらせることはない。集中してチームとしてまとまってやっていければいい」と静かに意気込みを示した。

(取材・文 矢内由美子)

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