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8年ぶりの千葉復帰、MF水野「どうにかしてJ1に上げたい」

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 8年ぶりの古巣復帰。プロサッカー選手としてのキャリアをスタートさせたジェフユナイテッド千葉に戻ってきたMF水野晃樹はサポーターを前にして行われた新体制発表会見で、「ただいま」と伝えた。

 04年に清水商高から市原(現千葉)に加入した水野は初年度から出場機会をつかむと、切れ味鋭いドリブルと正確無比のクロスを武器にレギュラーに定着。05年と06年のナビスコ杯連覇に貢献し、07年には日本代表デビューも飾った。そして、08年にスコットランドのセルティックに移籍し、10年7月に帰国後は柏、甲府を渡り歩いた。

 その間、水野は千葉の置かれている状況を気にしていた。「J2で苦しんでいる間、ずっと気にしていました。自分がチームを離れてからJ2に落ちてしまったのでもどかしかったし、早く戻って力になりたいと思っていましたが、なかなかタイミングが合わなくて帰ってこれませんでした」と古巣の力になれずにもどかしい時間を過ごしたと話した。

 しかし、「今回帰って来られたのは、何かしらの縁を感じる」と語る千葉へ8年ぶりとなる復帰を果たした。だからこそ、自分のすべてを捧げようとしている。

「ピッチ内外でいろいろな経験を積んできたので、その経験を若い選手に伝えてチームが成長できればいいと思っている」とチームの底上げのためにひと肌脱ぐと宣言するだけでなく、「サッカー人生は長くないと思っているので、一日一日を大切にして日々成長していき、目の前の試合にすべてを賭けたい」とピッチ上での活躍を誓った。

 背番号は加入初年度と同じ29を自分自身で選んだ。「キャリアをスタートさせたときに付けていた番号で、思い入れもある」と語る番号を背負い、「どうにかしてJ1に上げたいし、少しでもJ1に上がる力になりたい」と、クラブをあるべき場所に戻すために全身全霊を尽くそうとしている。

(取材・文 折戸岳彦)
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