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ライバルの全国準V刺激、タフで勝つチームを目指す桐生一が前橋商に4発快勝:群馬新人戦

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[1.31 群馬県高校新人大会準決勝 桐生一高 4-1 前橋商高 前橋育英高高崎G]

 平成26年度群馬県高校サッカー新人大会は1月31日に準決勝を行い、桐生一高は4-1で前橋商高を破った。桐生一は2月1日の決勝で前橋育英高と戦う。

 前半の4ゴールで勝敗の行方を決した。前半、前橋商は右のMF豊田博斗(2年)がスピードのある仕掛けからCKを獲得。この豊田や左SB塚本和(2年)が思い切った仕掛けを見せたほか、中央に構える185cm超の大型MF堀口護(2年)が懐の深いボールキープで存在感を発揮した。だが、風上に立つ桐生一が前半半ばからゴールを連発する。まずは18分、MF滝沢和司(2年)を起点に、ボランチの位置から左サイドへ飛び出したMF井上翔太(2年)がラストパス。これを受けたMF木暮一樹(2年)が左足で先制ゴールを流し込んだ。

 桐生一はさらに22分、敵陣中央で一度ボールを失いながらも井上が身体の強さを活かして奪い返すと、そのスルーパスにFW今泉祐哉(2年)が反応。飛び出したGKを“裏街道”で抜き去る鮮やかなゴールで2-0と突き放した。今泉が「ビデオミーティングで見た時に(前橋商は)DFのミスが多かったので前から行けば行けると思った」と説明したように、前線から積極的な守備を見せる桐生一は中盤で印象的な働きを見せたMF島田祐輔(2年)と井上がセカンドボールを回収。そして攻撃につなげると、32分にも今泉がGKと1対1のビッグチャンスを迎える。これは前橋商GK星名貴政(1年)のビッグセーブに阻まれたものの、攻め続ける桐生一は38分にPA内右寄りの位置で島田からのラストパスを受けた今泉がニアサイドへ右足でゴール。さらに39分には木暮のパスで右サイドを抜け出したFW奈良勇希(2年)がニアサイドへシュートを沈めて4-0とした。

 桐生一の田野豪一監督は「3点目が獲れないと苦しいと思ったけれど、4点獲ってくれたのは大きかった」と振り返る。大量リードを得た桐生一は後半、試合をコントロール。滝沢和や堀越零王(2年)が決定的なシュートを放つなど5点目のチャンスもつくり出した。また、CB一宮憲太(2年)中心に守備の乱れない桐生一は後半途中にGK休石陸(2年)も交代させる会心の試合運び。意地を見せる前橋商もCB木嶋隼人(2年)とCB木村海斗(1年)中心に踏ん張って桐生一に追加点を許さず、逆にFW風間朝陽(1年)の右クロスにFW金枝晃平(1年)が飛び込むなどまず1点を狙って反撃する。そして39分に左サイドをドリブルで打開した豊田の折り返しを堀口が左足ボレーでねじ込んで1点を返したが、桐生一が決勝進出を決めた。

 昨年の桐生一は千葉入りした大型DF乾貴哉らを擁した好チームで県1部リーグを制したが、全国には手が届かなかった。田野監督は「今年はタフなチームというテーマを掲げている。(13年度の全国大会初戦で)日章(学園)にころって負けたでしょう。それで昨年は勝てるチームになろう、勝ちにこだわりたい、と。でも、みんなが勝ちたいという気持ちが強すぎて合わせることができなかった。だから今年は合わせていこう、あとはタフなチームになろうと。昨年は失点するとズルズルと行ってしまっていた。今年のヤツらはレギュラー候補みんな走れる。それは楽しみ」と説明。タフな戦いができて、勝ち切るチームになる。

 桐生一は昨年12月21日に3年生中心のメンバーでプリンスリーグ関東参入戦を戦ったため、始動は遅かった。チーム作りはまだまだこれから。ただし、1年生ながら選手権予選でレギュラーを務めたCB田沼和樹(1年)が肩の手術で長期離脱中で、昨年の国体でブレイクしたFW落合太輝(1年)やエース候補のひとりであるFW滝沢昴司(2年)を起用せずに強豪対決を制したことは自信になりそうだ。前橋育英の全国準優勝という結果も刺激に上を目指す意気込みでいる。島田は「県予選の準決勝で前橋育英に負けて、前橋育英はそのまま全国で準優勝して悔しさも増した。その分、今年は自分たちが全国行きたいという気持ちが強いです」と語り、今泉は「みんなでミーティングして今度俺たちが優勝して越えてやろうと話した。インハイ、選手権でどちらも育英に勝って全国で優勝したい」。目標を叶えるためにライバル以上の日々を送ること。まずは1日の新人戦決勝で1冠獲得に挑戦する。

[写真]前半18分、木暮の先制ゴールを喜ぶ桐生一イレブン

(取材・文 吉田太郎)

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