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攻守で躍動感ある動き、流通経済大柏MF澤田篤樹が高校選抜合宿でアピール

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 日本高校選抜候補のボランチはMF鈴木徳真やMF森島司という年代別日本代表選手に加え、全国高校選手権で優勝した星稜高のMF平田健人とMF前川優太のコンビらが争う激戦区。その中で流通経済大柏高MF澤田篤樹(3年)は選考合宿で攻守において幅広い、またダイナミックな動きで存在感を示した。

 ボールを持つと推進力あるドリブルで一気に長い距離を駆け上がり、アイディアのある仕掛けも武器だ。日本高校選抜選考合宿2日目の駒澤大戦ではMF末吉塁(初芝橋本高)の折り返しに走り込んで左足ダイレクトでゴール。また球際では大学生相手に迫力あるプレーを繰り返し、運動量も光った。溢れんばかりのパワーはタッチラインへクリアするボールを必要以上に思い切り蹴り出して、ピッチ外の仲間から突っ込まれていたが、それでも躍動感あるプレーをやり続けていた。

 この数か月間で台頭した。1年時の終わりに「adidas UEFA YOUNG CHAMPIONS 2013 日本代表選抜大会」でMVPを獲得。だが3年時、流経大柏が所属するプレミアリーグで初先発したのはシーズンを折り返した後の9月、残り5節で迎えた市立船橋戦だった。そこからスタメンの座を守り、全国高校選手権では全5試合で先発出場。後半アディショナルタイムに交代した1試合を除くと全てフル出場し、大会優秀選手にも輝いた。

目標の優勝を勝ち取ることはできなかった。だが今後へ向けた良い経験ができたと思っている。「ベスト4という結果になったんですけど、自分たちの優勝への道のりの遠さを実感できたと思う。これを今後に繋げないといけないと思うし、そのための結果だと思うし、それを全員が一人ひとり考えることでこの結果の意味があると思う。その経験を活かして、悔しい思いをしたので、次は優勝できるように。どこでやるか分からないですけれど出していきたいと思います」。進路は未定。だがどこへ行っても学んだことを必ず活かす。

(取材・文 吉田太郎)
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