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昨年、高校選抜欧州遠征メンバー入り逃した四日市中央工FW小林颯、選考合宿で悔しさぶつける

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「去年ドイツ行けなくて、悔しくて、もっと頑張らないかんと思っている。もっともっと必死に頑張っていきたい」。日本高校選抜選考合宿(2月8日~10日)初日を翌日に控えた7日に意気込みを口にしていたU-18日本代表FW小林颯(四日市中央工高2年)が、選考合宿で持ち味を発揮した。昨年は21名の欧州遠征メンバー候補に選出されたものの、最後の18人には残ることができず。だからこそ、今年は選考合宿からよりアピールする姿勢を見せている。

 セットプレーでキッカーを務めるFWは駒澤大戦で正確なクロスによって同点ゴールをアシスト。最終日の紅白戦では、相手が不慣れなSBを務めていたこともあるが、すでにJ2デビューを果たしている注目DF野田裕喜(大津高2年)を個人技で振り切り、ゴールを演出するなど見せ場をつくった。「ボクが考えているドリブルとか、パスとかの狙っているところが他の人にはないところだと思っている」と分析する豊富なアイディアとテクニックが武器。スルーパスで抜け出しながらもシュートを外すなど課題もあったが、随所で良さを発揮した。

 選手権では1年時に全国4強も昨年は県予選決勝で敗退。「去年、選手権ベスト4行ったということで、選手権予選決勝行って勝てるという余裕と緊張感が悪い方にかみ合って負けてしまった」と振り返る。あの悔しい思いを持ったまま負ける訳にはいかない。1年後の冬の目標について「まず選手権予選で勝つことにこだわるしかない。全国は勝ってから考えたいと思います」と語るFWは、個人としても「一生懸命頑張っていきたい」と昨年以上の1年間を送る。

(取材・文 吉田太郎)
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