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山梨学院の日本高校選抜候補CB渡辺剛は駒澤大相手に堂々のエアバトル

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 高体連屈指のCBとして注目を集めてきた山梨学院高CB渡辺剛(3年)が最終ラインで存在感を示した。「日本一のヘディンガーになる」という目標を口にしてきた渡辺は日本高校選抜選考合宿2日目、大学トップレベルと言える空中戦の破壊力を持つ駒澤大とのエアバトルで真っ向勝負。滞空時間の長い、自慢のヘッドで何度も相手の攻撃を跳ね返した。また1対1の勝負では相手とボールの間に身体を潜り込ませてカット。連係の乱れを突かれて失点してしまうシーンもあったが、それでも実力が高いレベルにあることを十分に印象付けた。

 関東リーグ1部の強豪・中央大へ進学するCBは「大学1年から試合に出れるように頑張っていきたいと思っています」と意気込む。空中でまるで止まっているかのような抜群の跳躍からのヘッドはボランチ、SBだった中学時代から徹底して磨いてきたもの。高校入学後にCBへ転向したDFはまだCBとしての経験が浅いがそれでも、高まった集中力で危険を感じ取って鋭い動きからクリアするなど、攻略が難しいDFになりつつある。

 97年早生まれのDFはより試合を通しての集中力を高め、不要なファウルなどを意識して減らして行けば、東京五輪世代の年代別日本代表に食い込むこともできそうなタレントだ。日本高校選抜、中大で経験を積んで世代を代表する存在になることができるか。
  
 全国高校選手権では3回戦で前橋育英高にPK戦で敗れ、目標の日本一には手が届かなかった。同点ゴールを奪われたシーンについて、「自分のミスっていうかマークミスで点取られて1-1になって負けたので悔しさがあります」と悔やむDFは、全国高校総体での退場や、ミスでの失点など失敗から学んだことを将来への財産にする。

(取材・文 吉田太郎)
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