「自分たち、日本一になって最高の終わり方ができたので、またいいスタートが切れるように個人的にもレベルアップしていきたい。高校選抜というチャンスがあるので、挑戦して、世界を見て、大学で活躍できるように、プロになれるように頑張っていきたい」。2月8日から10日に行われた日本高校選抜選考合宿に参加したMF平田健人(星稜高3年)は、高校選抜欧州遠征メンバー入りへの意気込みを口にした。

　選考合宿では本職のボランチに加えてCBでもプレー。持ち味の空中戦の強さに加えて、星稜の選手たちが選手権で体現していた1対1でボールを刈り取る守り、またダイレクトのパスを前線に当てるなど攻守でアピールしていた。CBではスピードに乗って飛び込んでくる選手の前に身体をねじ込んでブロック。失点シーンもあったが、複数のポジションを高いレベルでこなす実力を印象付けた。

　世界を見たいという想い、上のステージで活躍したという欲を持っている。そのためにも高校選抜の欧州遠征メンバー入りを果たしたいところ。「いろいろな世界を見られたらなと思います」。2年時は星稜の主力を担い、全国高校選手権準優勝。そして、準優勝の悔しさを持ち続けて1年後に全国制覇を成し遂げた。新たな目標を立てて、それを持ち続けて再び実現させる。

(取材・文 吉田太郎)

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