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選手権でV候補・東福岡沈めたMF旗手怜央、新生・静岡学園の10番が高校選抜入りへ意欲

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 全国高校選手権では、ダントツの優勝候補だった東福岡高を沈める先制ゴールを決めたほか、左サイドからのドリブル、“ヒガシのクリロナ”ことMF増山朝陽に執拗に食らいついた守りが印象的だった。静岡の名門・静岡学園高で1年時から先発を経験し、それに満足することなく努力を続けてきたMF旗手怜央(2年)は日本高校選抜候補に選出され、選考合宿(2月8日~10日)に参加した。

 9日の駒澤大戦では全体的にボールを触る機会が少なく、なかなか印象的なプレーを見せられずにいた。だが、最終日の10日は周囲とのコミュニケーションが取れて、孤立することが減少。周囲と連係を取りながらボールを運ぶと、アタッキングサードでは果敢な仕掛けから思い切ってシュートを放つなど“らしさ”を発揮していた。また左SBでも起用される機会のあった守備面では対応良くシンプルにゴールを守るプレー。相手がコントロールミスすればすかさず身体を入れ替えてマイボールに変えるなど、守備センスの高さも披露していた。

 静岡学園の新チームでは10番を背負う。責任感も高まってきている。「インターハイとか出れなくて、ずっとフィジカルトレーニングとかしていて、選手権でやっと全国出れて、自分的にも活躍することができたと思う。いい大会だったと思います。自分の代なので自分がチームを引っ張っていかなければいけない中で、こうやって高校選抜の選考会にも来させてもらっている。しっかりアピールして残っていけるようにしたいです」と高校選抜入りへの意気込みも口にした。合宿中の旗手の意識の変化を大野聖吾監督も“発見のひとつ”として感じ取っていた。来シーズンの注目アタッカーのひとり。名門のエースとして、世代屈指のMFとしてより成長して見せる。

(取材・文 吉田太郎)
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