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直撃した現地記者に聞く ハリルホジッチ氏の地元での評判は?

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 日本代表の新監督候補と言われるバヒド・ハリルホジッチ氏は、有能な監督として知られる。では、どんな人物なのか? 直撃取材した現地記者に、地元での評判を聞いた。

 ハリホジッチ氏は旧ユーゴスラビアの出身で、同代表選手としてもプレーした。引退後は指導者の道に入り、フランスやトルコのクラブチームを率いた。代表チームも預かり、昨年のブラジル・ワールドカップではアルジェリア代表監督として16強に進出している。

 日本国内の報道によると、候補の上位にいる可能性もある。だが、果たしてどんな人物なのか。監督としての手腕はピッチ上に反映されるが、人物像や性格など日本になかなか届かない面を、今回直接取材をした『GOAL』クロアチア版のアンテ・ブスクリッチに聞いた。

 まず率直に、地元での人気を聞いてみた。

「少なくともクロアチアとボスニアで、彼の評判はとても良い。メディアとファンに対してとてもオープンで、率直に答えるし、茶目っ気たっぷりに楽しませることもある」

 一方で、芯の強さとも言えるが、頑固な面もあるようだ。

「1970、80年代には素晴らしい選手として称賛されたが、決して自身の値段を下げてまでボスニアに戻ってプレーしようとはしなかったことを好ましく思わない人もいる。サフェト・スシッチが解任された後、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表監督候補として、サッカー協会からも待ち望まれていたが、彼は拒否した」

「ディナモ・ザグレブでは、監督として90万ユーロ(現在のレートで約1億2200万円)というクロアチアリーグ歴代最高の年俸を手にしていた。ただし、ファンから嫌われているクラブのボス、ズドラフコ・マミッチとしばしば対立したことで、多くの同情を寄せられていた。彼は自立心強い監督で、ボスたちが現場に関わってくることを許さない。だからこそ、ディナモを離れることになったのではあるが...。一方、あまりにプレースタイルが守備的だったから、クラブから追い出されたという人もいる」

 では、実際に取材をした際の印象はどうだったのだろうか。

「話したように彼はとてもオープンで、日本での仕事に興味を持っているように感じた。日本はサッカー協会も国全体も真剣だし、日本代表も良いチームで、おそらく年俸もそれほど悪くはないだろうし...」

 ほかの日本代表監督候補と言われていたミカエル・ラウドルップ氏は、クラブチームを預かっているカタールへの残留宣言をしたと報じられている。欧州の他国の指揮官、さらにブラジル人監督らの名前が取りざたされているが...。
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