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[MOM1321]長崎総合科学大附DF中居克仁(1年)_名将期待の大型DFが決勝弾

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.14 九州新人大会予選リーグ第3節 長崎総合科学大附高 1-0 大分高 東風平]

 島原商高や国見高で数々の名選手を育ててきた長崎総合科学大附高・小嶺忠敏総監督が、「期待していますよ」と高いポテンシャルを認める存在だ。長崎総科大附の183cmDF中居克仁(1年)はFWからCBへ転向後まだ1か月ほどのプレーヤー。だが、小嶺総監督は「あれだけたっぱ(身長)があって、性格もいい。運動量もある。頭もいいし、成績も、性格もいい」とその能力と姿勢を認め、値千金の決勝ヘッドを決めたこの試合についても「あれだけできれば大したもんですよ」と賞賛した。

 定方敏和監督も讃えていた難しいヘディングシュート。それは前半18分に生まれた。CB池原駿(2年)のスピードのある左CKに走り込むと、「CKが良かったので合わせるだけでした」と勢いを殺さずにコースを変えてゴールへ突き刺した。これが公式戦初ゴール。「嬉しかったです」と素直に喜んだ一撃が決勝点となった。

「技術無いんで高さで他の人に勝って行くしかないと思っています」とダイナミックな動きからの競り合いでボールを弾く大型CB。現在はDFとして新しいことを吸収している毎日だ。「DFの経験浅いので、1試合1試合学ぶことがあって楽しかったです」とDF転向後の日々を振り返る中居はこの日、初めてマンマークにチャレンジした。相手FW永松涼介(1年)を60分間ケア。「(やれた感は)全然自分の中でなかったです。仕事させなかったという感じはないです」と首を振ったが、それでも後半は永松にシュートを打たせないなど、無失点勝利に貢献した。

 とにかく、がむしゃらな姿勢を持って成長しようとしている。「1年生からずっと隣で練習している磯部(希)先輩が選手権も出ている。いろいろなことを学んで、自分が3年生の代になった時に自分がDFから引っ張っていけるように。まずはそこからです。(将来については)最初そこまで意識は高くなかったんですけど、今はいろいろな話を聞いて、とりあえず今一生懸命やることは間違っていない。それが繋がってくるのでやるだけです」と意気込んだ。名将期待の1年生は今はひたすら努力を重ねる。

(取材・文 吉田太郎)

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